ばけらの HTMLリファレンス

この文書の最新版は「ばけらの HTML リファレンス」に移転しています (A, IMG, BR, MAP, Q, SUB, SUP, SPAN, BDO, APPLET, FONT, BASEFONT, IFRAME, SCRIPT, OBJECT) 。以下の文章は古くなっているかも知れません。

インライン要素とは

インライン(行内)要素とはブロック要素と対照的に、個々のテキストを修飾する要素です(テキストレベルとも呼ばれます)。以下がインライン要素です。

物理スタイルを規定する TT, I, B, U, S, STRIKE, BIG, SMALL(フォントスタイル要素)、論理的な意味づけをする EM, STRONG, DFN, CODE, SAMP, KBD, VAR, CITE, ABBR, ACRONYM(フレーズ要素)、フォームの部品となる INPUT, SELECT, TEXTAREA, LABEL, BUTTON(フォーム)、その他のインライン要素 A, IMG, APPLET, OBJECT, FONT, BASEFONT, BR, SCRIPT, MAP, Q, SUB, SUP, SPAN, BDO, IFRAME 。

その他のインライン要素

行内要素 …… A, IMG, BR, MAP, Q, SUB, SUP, SPAN, BDO, APPLET, FONT, BASEFONT, IFRAME

ヘッダ内要素にもなりうる行内要素……SCRIPT, OBJECT

↑先頭へ

↑先頭へ

↑先頭へ

↑先頭へ

↑先頭へ

↑先頭へ

↑先頭へ

↑先頭へ

↑先頭へ

APPLET - アプレット / Java Applet

要素名 適用バージョン 開始タグ 終了タグ 分類 中身
APPLET - - 3.2 (4.0) 必須 必須 インライン、ただし PRE の中では使用不可 PARAM, インラインとブロック
属性 適用バージョン 属性値 既定値 備考
codebase - - 3.2 4.0 URI (依存) 基準 URI
archive - - - 4.0 CDATA (依存) 圧縮ファイルの URIをコンマ区切りで列挙
code - - 3.2 4.0 CDATA (依存) 3.2 では必須
object - - - 4.0 CDATA (依存) オブジェクトのデータ
alt - - 3.2 4.0 テキスト (依存) 代替テキスト
name - - 3.2 4.0 CDATA (依存) オブジェクトの名前
width - - 3.2 4.0 長さ (必須) オブジェクトの幅
height - - - 4.0 長さ (必須) オブジェクトの高さ
align - - 3.2 4.0 (top|middle|bottom|left|right) (依存)
hspace - - 3.2 4.0 ピクセル数 (依存)
vspace - - 3.2 4.0 ピクセル数 (依存)
他に指定できる属性……id, class, title, style(中心属性)

Javaアプレットを埋め込むための要素です。HTML4 では OBJECT 要素の登場によって非推奨となりました。

↑先頭へ

FONT - フォントの変更 / Font

要素名 適用バージョン 開始タグ 終了タグ 分類 中身
FONT - - 3.2 (4.0) 必須 必須 インライン、ただし PRE の中では使用不可 インライン
属性 適用バージョン 属性値 既定値 備考
size - - 3.2 4.0 CDATA (依存) フォントサイズ絶対/相対指定
color - - 3.2 4.0 (依存) 色名かRGB値
face - - - 4.0 CDATA (依存) コンマ区切りのフォント名リスト
他に指定できる属性……id, class, title, style(中心属性), lang, dir(i18n)

物理的なフォント指定を行う要素です。HTML4 では非推奨となっています。

size 属性は文字のサイズを指定します。絶対指定と相対指定が可能です。絶対指定では 1〜7 の自然数を指定し、数が大きいほど大きな文字になります。size=3 で、FONT 指定がないときの文字サイズと同じになります(BASEFONT の指定がなければ)。相対指定では +1, -3, などの相対値を指定しますが、1〜7 の範囲でしか変化しません。+20 などを指定しても size=7 と同じになります。

文字のサイズを変更するなら、この要素ではなく BIG要素SMALL要素を使うべきです。スタイルシートを使えばなお良いでしょう。「なんで FONT は駄目子ちゃんなのか」を参照してください。

color属性は色を指定します。#rrggbb の色指定の他、red などの色名が使えます。が、色指定はスタイルシートで行った方が良いでしょう。

face 属性は HTML4 の新属性です。具体的なフォント名を指定して表示フォントを特定できます。が、見る側にそのフォントがなければ無効です。ほとんど意味がないような気がしますし、これまたスタイルシートでの指定が望ましいものです。

いずれにしても FONT は非推奨の要素ですので、使わないようにしましょう。どうしても使わなければならないときは、SPAN や EM など他のマークアップと併せて、それを補佐する形で使うようにしましょう。

なお、なぜか FONT 要素にはイベント系属性が全く指定できません。この要素を単独で使うことを想定していないからなのかもしれません。

↑先頭へ

BASEFONT - フォントの変更 / Base Font

要素名 適用バージョン 開始タグ 終了タグ 分類 中身
BASEFONT - - 3.2 (4.0) 必須 禁止 インライン、ただし PRE の中では使用不可
属性 適用バージョン 属性値 既定値 備考
size - - 3.2 4.0 CDATA (依存) フォントサイズ絶対指定
color - - - 4.0 (依存) 色名かRGB値
face - - - 4.0 CDATA (依存) コンマ区切りのフォント名リスト
他に指定できる属性……id (中心属性)

ベースとなるフォントサイズを指定する要素です。時々勘違いしている人がいますが、これはインライン要素です。BODY 内で何度でも使うことができます。ヘッダ内に書くことはできないので間違えないようにしてください。

size 属性で文字の基準サイズを変えることが出来るのですが、基準サイズは変更しない方が良いでしょう。ユーザーは、基準となる size=3 がもっとも読みやすくなるようにブラウザのフォントを設定しているはずです。

おそらく、この要素を使ってしまうのは、ブラウザの設定が分からない初心者でしょう。ブラウザ側でフォントサイズを指定する方法を知らないため、HTML 側で読みやすいサイズにしようと考えてしまうのです。

このサイズ指定はほとんどの要素に対して有効ですが、見出しの Hn 要素 のサイズは変わりません。もっとも、Hn の中で FONT 要素を使う場合は影響します。

color 属性で色が指定できます。が、こんなのは BODY の text 属性で指定すれば十分です(BODY の text 属性も非推奨なので、スタイルシートを使いましょう)。

face を指定しても相手側で再現されるとは限りません。

……ということで、ほとんど無意味な要素です。この要素の唯一の用法として考えられるのは、PRE のフォントを変えたいという場合でしょう。たとえば、こんなふうにしたいとき……

<PRE>
<FONT size="5">
やや大きめのフォントで
整形済みテキストを
表現したいのだが。
</FONT>
</PRE>

PRE 内では FONT 要素を使うことが出来ません。ですから上記の例はこのように書き換える必要があります。

<BASEFONT size="5">
<PRE>
やや大きめのフォントで
整形済みテキストを
表現したいのだが。
</PRE>
<BASEFONT size="3">

もちろん、スタイルシートを使えばはるかに楽にサイズ指定が出来ます。

なお、この要素には共通属性がほとんどありません。title属性も style属性もないのです。size 属性の代わりに style 属性を使う、などということは出来ないので注意してください。出来たとしても、その属性は BASEFONT要素の中身(空っぽです!)にしか適用されないはずです。

↑先頭へ

IFRAME - 行内フレーム / Inline Frame

要素名 適用バージョン 開始タグ 終了タグ 分類 中身
IFRAME - - - (4.0) 必須 必須 インライン ブロックとインライン
属性 適用バージョン 属性値 既定値 備考
name - - - (4.0) CDATA (依存) フレーム枠のターゲット名
longdesc - - - (4.0) URI (依存) 解説文書へのリンク
src - - - (4.0) URI (依存) フレーム内に表示する文書
scrolling - - - (4.0) (auto | yes | no) autoスクロールバー表示の有無
frameborder - - - (4.0) (1 | 0) 1区切り枠の表示
marginwidth - - - (4.0) ピクセル数 (依存) 左右の余白
marginheight - - - (4.0) ピクセル数 (依存) 上下の余白
align - - - (4.0) ( top | middle | bottom | left | right) (依存) フレームの配置
height - - - (4.0) 長さ (依存) フレームの高さ
width - - - (4.0) 長さ (依存) フレームの幅
他に指定できる属性……id, class, title, style(中心属性)

IFRAME 要素を使うと、文書内にフレーム枠を作り、別文書を埋め込むことができます。OBJECT で文書を埋め込むのにも似ていますが、最大の違いは、フレーム枠をフレームターゲットにすることもできる点です。

src 属性で文書の URI を、longdesc 属性で長文説明へのリンクを指定します。TITLE 属性と NAME 属性を忘れずにつけて下さい。このあたりは FRAME 要素と同じです。

IFRAME 要素の中身は、IFRAME が表示できないときの代替表示となります。この記し方は OBJECT 要素と同じです。

↑先頭へ


ばけらのHTMLリファレンス

HTML鳩丸倶楽部

水無月ばけら, MINAZUKI Bakera
E-mail: bakera@star.email.ne.jp