q要素
要素名 | バージョン | 開始タグ | 終了タグ | 分類/親 | 中身 |
---|---|---|---|---|---|
q | 4.0, X1.0, X1.1 | 必須 | 必須 | %special; | (%inline;)* |
属性名 | バージョン | 属性値 | 既定値 | 備考 |
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cite | 4.0, X1.0, X1.1 | %URI; | #IMPLIED | URI for source document or msg |
共通属性 …… %coreattrs;, %i18n;, %events;
qの解説
q要素は引用句を示します。blockquote要素と異なるのはこれがインライン要素だということで、文中に短い引用句を入れたりするのに使うことができます。
HTML4 では、q要素としてマーク付けされた部分の両端に、言語コードに即した引用符 (もしくはスタイルシートで指定した引用符) がつけられて表示されることになっています。すると当然、地のテキストには引用符は含まないということになります。
Visual user agents must ensure that the content of the Q element is rendered with delimiting quotation marks. Authors should not put quotation marks at the beginning and end of the content of a Q element.
以上、HTML4.01 9.2.2 Quotations: The BLOCKQUOTE and Q elements より
しかし、この処理にはいくつか問題があります。ふつう、マーク付けする前の地の文には適切な引用符がついているものです。それを q要素としてマーク付けする際には地の文から引用符を取り除く必要がありますが、そうしてしまうと、今度はq要素に対応していない環境では、どこからどこまでが引用なのかわからないという問題が発生します。また、地の文で意識的に引用符を使い分けている場合もあり、そのような場合も面倒なことが起こります。
この点を反省したのか、XHTML2.0 の quote要素では、引用符を自動的につけてはならない (MUST NOT) ということになる予定です。
Visual user agents must not by default add delimiting quotation marks (as was the case for the q element in earlier versions of XHTML). It is the responsibility of the document author to add any required quotation marks, either directly in the text, or via a stylesheet
以上、XHTML2.0 (Working Draft 22 July 2004) 9.8. The quote element より
また実装の問題としては、MSIE は引用符をつけないのに対して、最近の Mozilla などは引用符をつけるようになっているため、
- 引用符を取り除いて q要素としてマーク付けする …… MSIE で引用符がつかない
- 引用符をつけたまま q要素としてマーク付けする …… Mozilla で引用符が重複する
という現象が発生します。ひとまず q要素には引用符付きの内容を書き、スタイルシートで自動的に付加される引用符を消しておくようにするのがベターかもしれません。
cite属性で引用もとの URI を示すことができます。cite属性の用法は blockquote要素と同様です。
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