basefont要素
※この要素は HTML4 や XHTML1.0 では非推奨とされています。
要素名 | バージョン | 開始タグ | 終了タグ | 分類/親 | 中身 |
---|---|---|---|---|---|
basefont | 3.2, (4.0), (X1.0) | 必須 | 禁止 | %special;, %pre.exclusion; | EMPTY |
属性名 | バージョン | 属性値 | 既定値 | 備考 |
---|---|---|---|---|
size | 3.2, (4.0) | CDATA | #IMPLIED | base font size for FONT elements |
color | 3.2, (4.0) | %Color; | #IMPLIED | text color |
face | 3.2, (4.0) | CDATA | #IMPLIED | comma-separated list of font names |
共通属性 …… %coreattrs;
basefontの解説
ベースとなるフォントサイズを指定する要素です。
時々勘違いしている方がいらっしゃるようですが、これはインライン要素です。body要素内で何度でも使うことができます。head要素内に書くことはできませんので間違えないようにしてください。間違える方は、おそらくbase要素と混同されているのでしょう。
size属性で文字の基準サイズを変えることができます。このサイズ指定はほとんどの要素に対して有効ですが、見出しのサイズは変わりません。もっとも、見出しの中で font要素を使う場合は影響します。
しかし、基準サイズは変更しない方が良いでしょう。ユーザーは、基準となる size=3 がもっとも読みやすくなるようにブラウザのフォントを設定しているはずです。
※おそらく、この要素を使ってしまうのは、ブラウザの設定が分からない初心者でしょう。ブラウザ側でフォントサイズを指定する方法を知らないため、HTML 側で読みやすいサイズにしようと考えてしまうのです。
color属性で色が指定できますが、これは body要素 の text属性で指定すれば十分です し、body の text 属性も非推奨です。スタイルシートを使いましょう。
face属性 はフォントファミリを指定しますが、再現されるとは限りませんし、やはりスタイルシートで指定した方が良いでしょう。
……ということで、非推奨であるのはもちろんなのですが、そうでないとしてもほとんど使う意味がない要素です。この要素の合理的な用法として唯一考えられるのは、pre のフォントを変えたいという場合でしょう。pre 内では font要素を使うことができませんから、pre の文字サイズを size=5 としたい場合はこのようにするしかありません。
<basefont size="5">
<pre>
やや大きめのフォントで
整形済みテキストを
表現したいのだが。
</pre>
<basefont size="3">
しかしもちろん、こんなことはしないでスタイルシートを使うことが推奨されます。そのほうがずっと楽にサイズ指定ができますし……。
なお、この要素には共通属性がほとんどありません。title属性も style属性もないのです。size属性の代わりに style属性を使う、などということはできないので注意してください。できたとしても、その属性は basefont要素の中身 (空っぽです!) にしか適用されないはずです。
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