水無月ばけらのえび日記

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2003年7月27日(日曜日)

確率計算

確率 1/5 で起きる事象が 7回の試行中 4回以上発生する確率は、2605 / 78125 で、約 1/30。

もちろんこれは実験が完全な制御下にあったという仮定に基づきます。

関連する話題: メモ

死の香り

お茶がらを捨てようと思って流しの横のごみ箱を開けたら、何か赤っぽいものが捨ててあるのが目に入りました。

一瞬の後、ものすごい匂いが。

赤い何かは唐辛子系の何かであるらしく、その匂いには明らかに痛覚に訴えてくる成分が含まれていました。ただでさえ高い攻撃力を誇る夏場の生ゴミの匂いに、この成分が加わったらもう最強です。思い浮かんだ言葉は「鬼に金棒」。

※このゴミ、普段から煙草のヤニの臭いの成分が含まれているのがとても凶悪です。灰皿もここで洗っているのでしょうか。

一瞬本気で気が遠くなりました。何とか持ちこたえましたが、激しく咳き込み、吐き気と戦う羽目に。

だから、匂いには弱いのですってば。

関連する話題: 出来事

メタ言語忘却

「小さな蟻と大きな蟻」と言った場合、それは蟻の中でも特に小さいもの、大きいものという意味でしょう。ここでの「小さな」は、「蟻」という集合にフィルタをかけて大きめのものを取り除き、小さいものだけを取り上げる役割を果たしています。

しかし「小さな蟻と大きな象」と言った場合、最初の「小さな」には「蟻」という集合にフィルタをかけるような役割はありません。単に象と比較して蟻というものはことごとく小さいと言っているに過ぎません。

で、この二つの異なる用法にはそれぞれ呼び名があったはずなのですが、それを何というのかがはっきりと思い出せず。「限定用法」あるいは「制限用法」に対して、「非限定用法」あるいは「非制限用法」でしたっけか。英語には「限定用法」と「叙述用法」というのがあったような。いろいろ混乱気味です。

関連する話題: 言葉

続・やってもうた

朝日新聞のあれは続編が出ましたね。「夏休みホームページ作り(中) (www.be.asahi.com)」。

「”」と「”」の間に画像のファイル名を拡張子まで含めて入れてください。また、その画像がいったい何なのか、説明をつけるのがルールです。ちょっと面倒ですが、忘れないようにしましょう。図【5】の7行目の「alt=フロントランナー」の部分です。

「alt=フロントランナー」ではなくて、「alt="フロントランナー"」の typo でしょう……と思いつつ、例のソースを見てみます。前回同様画像になってしまっていますので、読めない人のためにテキストにして引用しておきます。

<html>
<title>画像張りつけ例</title>
<body bgcolor="aqua">
<font color="blue">
<H1><center>be各面のメーン記事</center></H1></font>
b2<br>
<img src="fr.gif" alt=フロントランナー><br><br>
b3<br>
<img src="repo.gif" alt=リポート><br><br>
b4<br>
<img src="ichi.gif" alt=一流を育てる><br><br>
b5<br>
<img src="okane.gif" alt=お金の悩み><br><br>
b6<br>
<img src="manu.gif" alt=マニュアル不要><br><br>
b7<br>
<img src="between.gif" alt=ビットイン><br>
</body>
</html>

alt属性の値、ことごとく括られていません。解説文中の表記は typo ではなかった模様。

値に日本語の文字を含むような場合、属性値の引用符は省略できません。実際にはブラウザの強力なエラー補正能力で何とかなる場合もありますが、値に空白が入ってきたりすると本気で誤動作しますので危険です。逆に、文中で「括れ」と指導しているファイル名部分に関しては、上記のような値であれば引用符省略可能です。

※ただし、値に / などを含むと引用符が必要です。また、XHTML の場合は引用符の省略は一切できません。いずれにしても全部引用符をつけておけば問題ありません。

※属性値の引用符がどういうときに省略できるのかについては明確なルールがあります。詳しくは「SGML の短縮タグ機構」を参照してください。

そもそも、alt属性の値とは何なのかという説明が、「また、その画像がいったい何なのか、説明をつけるのがルールです。」で終わっているのが壮絶です。これで行くと alt="" などという指定はあり得ないでしょう。紙面の都合はあるのでしょうけれど、「画像が表示できない環境で、画像の代わりに表示するテキストです」くらいの説明は入りそうに思うのですが。

※まさか、著者が本気で alt属性の意義を理解していないなんてことはないですよね、いくら何でも。そう信じたいですが……。

あとソースを見ると、title要素が出現していて一歩前進。

head要素の開始タグ終了タグがないのも気になりますが、XHTML でない HTML では head要素の開始タグ終了タグはともに省略可能です。パーサは適切な場所にタグを補って解釈することができます。しかし title要素は開始タグも終了タグも省略不可能ですから、勝手に補うことはできません。前の例は本当に title要素がない状態でした。

しかし、相変わらず font要素の中に H1、H1 の中に center を入れちゃっています。前回のそれは、あるいは一時の気の迷いかとも思いましたが、著者は本気でこういう書き方ができるものと思っているようですね。

今回はさらに、例の下に「覚えよう!タグ一覧」と題した表が出ているのですが、これがまた強烈です。これまた画像なのでテキストにして表にしておきます。

覚えよう! タグ一覧
<basefont size="n"></basefont>文字の基準サイズ設定です。nには1から7までの数字が入り、数字が大きいほどサイズも大きくなります。指定しないとn=3になります
<big></big>文字サイズを1段階大きくします
<small></small>文字サイズを1段階小さくします
<img src="~">表示する画像ファイルを指定します。~にファイル名を入れます
<img width="~"> <img height="~">画像の横幅(heightにすると縦幅)をピクセル数で指示します。~には数字が入ります。どちらか片方だけ指示すると縦横比をを保ったまま縮小・拡大されます
<img alt="~">その画像が何なのか説明文(~の部分)を付けます

いきなり basefont要素に終了タグが! これは XHTML なのでしょうか? だとすると img要素にも終了タグが必要なのですが……。しかも、これを見ても basefont要素の使い方は全く分からないような気がしますけれども。

※まあ、そもそも basefont 要素自体が全く必要がありませんので、使い方が分からなくても問題ないような気もします。

この一覧がどういう基準で選定されているのかも謎です。img要素については、今回のテーマからして分かるのですが、basefont, big, small については何の脈絡もありません。そもそも、basefont や big や small って使いますか? 論理マークアップを理解していないことを差し引いてもなお、あまり使わない気がするのですが……。

関連する話題: HTML / 朝日新聞

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