改革を凍結するという改革
2011年8月31日(水曜日)
改革を凍結するという改革
公開: 2011年9月4日19時20分頃
こんな記事が……「【最終回】改革に失敗する日本企業がはまり続ける罠 グローバル企業のトップが驚嘆したTOC流の解決法 (business.nikkeibp.co.jp)」。
改革を進めるために改革を凍結するという逆転の発想なのですが、最後のこんな指摘が印象に残りました。
1つひとつの取り組みをきちんと精査すれば改革は進む。こうした考えは思い込みにすぎない。だが、事前の精査に注力するあまり、全社のリソース(経営資源)には限りがあるという自明のことを見失わっていたわけだ。
このE社の事例からくみ取るべき教訓がもう1つある。それは、改革に失敗し続けている日本企業の多くにとって、その原因は現場ではなく経営にあるということだ。経営と現場のつながりを取り戻す。これは多くの企業にとって喫緊の課題と言える。
以上、http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110826/222287/?P=5 より
これ、昨日見た東海テレビの報告書と同じ事を指摘しているように見えます。思い起こせば、なぜ経営者は使えない情報システムを採用するのかという話にも、経営と現場との断絶という面があります。
経営が現場を理解していない、経営と現場とのつながりが失われている、といった現象は、多くの企業に共通する課題なのかもしれません。
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