常岡さん、人質になる。
2011年8月31日(水曜日)
常岡さん、人質になる。
公開: 2011年9月4日17時20分頃
なんとなく目についたので購入。
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以前、アフガンで拘束されているジャーナリストがTwitterで自身の無事を知らせるツイートをしたたことが話題になりましたが、その常岡さんのお話ですね。出発してから拘束され、釈放され、そしてまたアフガンへと旅立つまでを漫画化したものです。
面白いのは誘拐犯たちの行動で、大使館と間違って毎日新聞に電話したり、その電話で人質に日本語を話させてしまったり (常岡さんはここで犯人の情報を漏らしているのだが結局スルーされる)、そして極めつけがTwitter。人質にケータイの設定をお願いしたら、こっそり安否をツイートされてしまったという……。
という具合に、基本的にはコメディタッチで描かれているのですが、そこかしこにシリアスな現実が見え隠れして、考えさせられる内容になっています。
ちなみに、この誘拐犯はアフガン政府やマスコミの発表ではタリバンということになっているのですが、常岡さんによると、ヒズビ・イスラミという組織なのだそうで。ヒズビ・イスラミは本来は政府側に属するはずの組織なのですが、指揮系統がボロボロで末端はほぼ私兵となっており、米軍、政府、タリバンと全てと戦っているのだとか。
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