2012年6月14日(木曜日)
「文字はShift+JISで入力してください」
公開: 2012年6月24日23時50分頃
武雄市の図書館が話題になったりしていて、ハッシュタグ #takeolibrary をたまに見たりしているのですが、keikumaさんがこんなツイートをされていました。
へぇ、と思って実際にサイトを見てみると……。
- 武雄市図書館・歴史資料館 (www.epochal.city.takeo.lg.jp)
見た瞬間に呼吸が止まるほどの衝撃を受けました。
いきなりframeで、noframes要素の中身は「このページを表示するには、フレームをサポートしているブラウザが必要です」。
ないわー、江戸時代でもこれはないわー、などと思いつつ「本をさがす」のページを見てみるわけです。リンク先のURLはHTTPSなのに、HTTPSでないフレームの中に展開されて軽く驚きますが、ともあれ、実体は以下にあります。
- 蔵書検索 (www.epochal.city.takeo.lg.jp)
なんだか凄く見覚えがある感じの画面です。岡崎市立中央図書館の事件で問題を起こした、旧型MELIL/CSの検索画面がこんな感じです。というか、おそらくそのものでしょう。URLも /Asp/kensaku_w.asp ですし。
ところで、この画面の下の方には注意書きがあるのですが、こんなことが書かれています。
※入力時の御注意
・文字は「Shift+JIS」で入力してください。
以上、武雄市図書館・歴史資料館 蔵書検索 より
ええと……これ……どうしろと? この注意を見たユーザーは、具体的に何をどうすれば良いのでしょうか。
送られてくる文字データがShift_JISで符号化されていないとうまく処理できない、というシステムは確かにあります。ですから、システムを作った人が「文字はShift_JISで入力してください」と注意を促すのは分かります。ただし、それはフォームを作るときに注意してほしいという意味です。エンドユーザーが何らかの対応をしなければならないわけではありません。対応しなければならないのは、フォームのHTMLを作る人です。
つまり、これは本来、このページの制作者に向けられた注意なのです。しかし制作者は、その意味が全く分からなかったのでしょう。自分が言われているとは気づかず、そのままユーザーに向けて書き写してしまったのだと思います。しかもご丁寧に、「Shift_JIS」の「Shift」をShiftキーの事だと解釈して「Shift+JIS」と表記しなおした可能性があります。
なんというか、このサイトを誰がどうやって使うのか、その利用シーンをもう少し意識しながら作った方が良いのではないでしょうか。
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