2003年3月11日(火曜日)
ブルガリアからのメール?
From: が support@mcafee.com になっているメールが来ていました。McAfee (www.nai.com) から英文のメールを受け取る心当たりは全くないわけで、これはもちろんウィルスなのですが (具体的には W32.HLLW.Oror.AG@mm (www.symantec.com))、Recieved を見ると
dialup140.plovdiv.spnet.net
なんて耳慣れないところから来ています。plovdiv というのはブルガリアの都市の名前で、Whois で調べてみると spnet.net の所有者の住所もブルガリアのソフィアになっています。ブルガリアのアクセスポイントからブルガリアの ISP に接続しているユーザから発信されたようです。
ブルガリアからウィルスが発信されること自体は不思議でも何でもないのですが、ブルガリアで動いているウィルスがどうやって私のメールアドレスを入手したのかが気になります。
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巨大ファイルは POST できない?
IIS に限らないのかもしれませんが、4MB を超える巨大なデータを POST しようとすると 400 Bad Request が返ってしまう模様……。
関連する話題: メモ / コンピュータ / Web / Microsoft / httpd / IIS / サーバ / altba.com
文化シヤッター
キヤノン (canon.jp)が「キャノン」ではなく「キヤノン」だということは知っていましたが、文化シヤッター (www.bunka-s.co.jp)も「文化シャッター」ではなく「文化シヤッター」なのですね。ちなみに ATOK16 だと「ぶんかしゃったー」でちゃんと「文化シヤッター」に変換されます。凄い。
……なのですが、google で「文化シヤッター事件」を検索しても全然ヒットせず、「文化シャッター事件」で検索 (www.google.com)するとたくさんヒットするというのはなんとかならないのでしょうか。
※事件名としては「文化シャッター事件」なのかも……。ちなみに事件は、ちょっとアレゲだった静岡地裁浜松支部の判決の後、平成11年 (1999年) 5月11日に名古屋高裁で和解が成立しています。
謎
11日午前7時20分ごろ、東京都千代田区五番町の東京中華学校から、「不審な物がある」と警視庁に通報があった。同校敷地内の北端から、金属弾の時限式発射装置とみられる鉄製パイプ2本とリード線が見つかった。現場の北側約500メートルに防衛庁本庁などがある市ケ谷駐屯地があり、警視庁公安部は、過激派によるゲリラ事件とみて調べている。
調べでは、金属製パイプは直径約6センチ、長さ約60センチ。同校の北端の壁と植え込みの間に約1メートルの間隔で並べられ、北へ向けて地面から80度の角度で設置されていた。発射用のタイマーなどが発火装置で焼かれていた。金属弾は発射された跡があったが、周辺からは見つかっていない。
公安部は、パイプの底に雨水がたまっていたことから、設置されてから少なくとも数日は経過しているとみている。
……どこかの国の真似のつもりとか?
過激派だかなんだか知りませんが、ひたすら迷惑。封鎖された地区がもう少し広かったら、例の荷物の搬出に深刻な影響が出ていた可能性もあるわけで。
スタートメニューの中にフォルダへのショートカットを作る
何気なくえむけいさんのハードリンク/ジャンクション作成ツール (emk.name)を読んでいたらさりげなく更新されていましたが、さらに何気なく読んでいると、スタートメニューの中にフォルダへのショートカットを作成したときの挙動が通常のショートカットと異なるという話が。
実際に試してみると、フォルダ内部がスタートメニューの中で展開されて、なかなか便利。正直、これ知りませんでした。
※ちなみに内部構造としては、ホンモノのディレクトリを作成した上でそのディレクトリ内に target.lnk というショートカットが置いてある模様。
ジャンクションの罠
ハードリンク/ジャンクション作成ツール (emk.name)で思い出したのでついでにメモしておきますが、ディレクトリに対するジャンクションにはとてつもなく大きな罠があります。
ジャンクションを利用している間は特に問題ありません。しかし、後でジャンクションが不要になり、しかしながら本体のディレクトリとその中のファイルは必要というとき、ジャンクションだけを削除したいと思うことがあります。そのとき、何も考えずにジャンクションを削除してはいけません!
普通にエクスプローラから削除すると、ジャンクションはごみ箱に入ります。この時点ではまだ問題はありません。ジャンクションはごみ箱の中に隠れていますし、本体は普通に利用できますから、目的が達成された状態になっています。
恐ろしいのはここからです。この状態でごみ箱を空にすると……。
ごみ箱を空にした瞬間に、本体の中のファイルが全て消えます。
本気で洒落になりません。しかも、このときファイルの消滅に気づかず、後日になってから気づいたりすると、原因に全く思い至らずにあらぬものに嫌疑をかけてしまうことがあります。……というか、ありました。ごめんなさい。
※おそらくこの原因はごみ箱を空にする処理にあります。ごみ箱を空にするとき、ディレクトリが捨てられていたら、まずはディレクトリ内の全ファイルを削除してからディレクトリを削除するという処理になっているようです。そして、おそらくはこの処理の中で「ディレクトリに対するジャンクション」は何の疑いもなくディレクトリだとみなされていて「ディレクトリの中の全ファイルを削除してからディレクトリを削除する」処理が実行されます。ジャンクションによって「ディレクトリの中のファイル」にアクセスして、対象のファイルをことごとく削除し、そして最後にジャンクションを削除するという結果になります。結果として本体の中のファイルがすべて削除されます。本体のディレクトリ自体は残りますが、それだけ残っても意味ありません。
ちなみに、Shift キーを押しながら「削除」するなどしてごみ箱に入れずに削除した場合、単純にその場で本体内の全ファイルが削除されます。
ディレクトリに対するジャンクションを安全に削除するためには、MS-DOS プロンプトで RD (RMDIR) コマンドを使います。通常は RD では中身のあるディレクトリを削除することはできませんが、ジャンクションなら問題なく削除できます。
※なお DEL コマンドで削除しようとすると、やはりディレクトリの中身をすべて消してしまいます。最近の DOS プロンプトは、DEL コマンドでディレクトリを指定すると、ディレクトリ内のファイル全てを削除しようとするのですね。それ自体知りませんでした。
first-line 疑似要素に適用できないプロパティ
ジャンル表示を、一行に収まる時だけ右寄せ、二行以上になるときは左寄せにしたいと思ったのですが、うまい方法が思いつかず、試しに以下のように書いてみました。
div.genre p:first-line{
display: block;
text-align: right;
}
ちなみに仕様的には、これは効きません。CSS2 5.12.1 の最後の方に以下のように書かれています。
The :first-line pseudo-element is similar to an inline-level element, but with certain restrictions. Only the following properties apply to a :first-line pseudo-element: font properties, color properties, background properties, 'word-spacing', 'letter-spacing', 'text-decoration', 'vertical-align', 'text-transform', 'line-height', 'text-shadow', and 'clear'.
そんなわけで display も text-align も効かないのが正解なのですが、ものは試しということでやってみました。
それを IE6 で見たら正しく無視されていたのですが、Netscape 7 で見たら、なんと他の部分も含めて全く何も表示されませんでした。適用できないと明確になっているものを無理に適用しようとして変になっているのか、エラー処理の方法がおかしいのか分かりませんが、いずれにしても残念な思いをいたしました。
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