2002年4月7日(日曜日)
やっぱりtypo
その後、「甲子園の空に笑え! (www.amazon.co.jp)」を読んだのですが、typo を発見しました。発見したというか、最初に読んだとき既に発見はしていて、もののけの誰か (りゅうさん?) にも話したと思うのですが、改めて確認したらやはり私の思い違いではなかったので。
何処に typo があるのか具体的に言うと、コミック文庫版の「甲子園の空に笑え!」17ページにちょろっと出ている光合成の式です。一部コマからはみ出て欠けていますが、おそらく広岡さんは黒板に以下のように書いたはずです。
6CO2 + 12H2O + 光エネルギー → C6H12O + 6O2 + 6H2O
これは二酸化炭素と水からブドウ糖と酸素が作られる様を示していますが、ブドウ糖の化学式が間違っています。正しくは
C6H12O6
で、O は 6個です。でないと O が 5 個ほど行方不明になってしまいます。授業では「広岡先生、左には O が 24 個あるのに右には O が 19 個しかありません」とかなんとか、ツッコミが入ったに違いありません。※なんか私も高校の生物の授業でその手のツッコミを入れた記憶が……。こういうところは typo しやすい所ではあると思います。
肝臓系
化学っぽいネタが出たのでついでにメモ。
GOT …… 多すぎると慢性肝炎や肝硬変の疑い。心筋梗塞でも増えるらしい。GPT …… 多すぎると急性肝炎の疑い。γ-GTP …… 多すぎるとアルコール性肝障害の疑い。だからあのとき (5年くらい前)「酒を飲んでないか」と訊かれたのかっ。
しかし長すぎるルビは読みやすくないですなぁ。
おさかな天国のCD
で、本を買ったついでに CD 売り場に寄ってみたら、ありました「おさかな天国」、1050円也。
一瞬買おうかと思いましたが、家で延々と「さかなさかなさかな~」と流れている様を想像したらぞっとしなかったので、やめました。
しかしよくよく考えてみると、私はどのみち家で CD なんか聞かないわけで、かけるとしたらあのショボイ AMD-K6 のマシンでしかないわけです。あのあたりで延々と「あたまあたまあたま~」と流れている様を想像したら結構笑えたので、買っても良かったのかもしれません。
スクリプトに関する残念な分析
「Japan.internet.com WebTutorial - トップ10サイトの比較検証 -- 3 (japan.internet.com)」ですが、JavaScript に関する論評に異議あり。
まず思ったのは、どうして「これらのサイトがスクリプトを利用している」ということから、「ユーザはスクリプトをオフにしていない」という結論が出るのかと言うことです。それらのサイトが、「スクリプト無効であれば全くアクセスできない」という悲惨な状況であるならまだ分かりますが、おそらくそんなことはないでしょう。ユーザはスクリプトを無効にして、そしらぬ顔で利用しているのかもしれません。
で、次に思ったのは、そもそもこの分析自体がたわけているということです。スクリプトに関しては「使用しているかしていないか」だけしか見ていませんが、一口にスクリプトを使用していると言っても、その使われ方は様々です。少し例を挙げてみると、
- HTML 文書全体をスクリプトで書き出している (スクリプト無効だと全くアクセスできない。絶対に代替内容が必要)
- 文書の一部をスクリプトで書き出している (スクリプト無効だとその情報にアクセスできない。アクセスできない情報の内容によっては代替内容が必要)
- ロールオーバー効果のために使っている (スクリプト無効だとユーザビリティが低下するおそれがあるが、致命的ではない)
- フォームの入力チェックに使っている (スクリプト無効だと、CGIなどが応答するまで入力エラーが分からないが、問題はない)
使われ方は全く違っています。これをひとまとめにして「スクリプトを使っている」として評価するのは乱暴です。ここでは「スクリプトが使われているか否か」よりも、「スクリプト無効でも問題なくアクセスできるか否か」という視点が重要ではないでしょうか。私の予想では、それらのサイトのほとんどは、スクリプトが無効であっても問題なくアクセスできるように設計されているはずです。
あと、ユーザがスクリプトを無効にする理由として「ポップアップウィンドウを表示させない」という理由が挙げられていますが、このへんもショボイと思いました。そういう理由でスクリプトを無効にしている人もおそらくいるでしょうが、私がスクリプトを無効にしている理由を問われたなら、まずはセキュリティ上の理由を掲げます。スクリプトが無効であれば、クロスサイトスクリプティング脆弱性が存在するサイトでも Cookie を盗まれる事はまずありませんし、その他の悪意あるスクリプトも実行されません。スクリプトを無効にしていれば防げるセキュリティホゥルは過去にいくつもありましたし、これからも出てくるでしょう。
セキュリティ上の問題が全くなければ、スクリプトは有効の方が良いに決まっています。なぜなら、大半のサイトではスクリプト有効の方が高いユーザビリティを得られるからです。スクリプトは使い方を誤ると、全くアクセスできないページを生んだりします。しかし、それは単に使い方が悪いのです。うまく利用すればユーザビリティやアクセシビリティを向上させることができます。たとえば tDiary の「謎JavaScript (kitaj.no-ip.com)」などは良い例でしょう。
私自身、スクリプトをオフにしているユーザが多いとは思わないのですが、それにしてもこの分析は残念だと思います。
関連する話題: Web / アクセシビリティ / ユーザビリティ / JavaScript
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