武雄市サイト「完全移行」の現状
2012年6月8日(金曜日)
武雄市サイト「完全移行」の現状
公開: 2012年6月24日13時20分頃
WebサイトをFacebookページに移行したという武雄市ですが、状況が変わっているようですね。
佐賀県武雄市は、市のサイトを「完全移行」すると宣言していました。市の側の発表資料は見つかりませんでしたが、移行を担当したアラタナのサイトを見ると、以下のように書かれています。
■武雄市市役所ホームページのFacebookページ完全移行について
佐賀県武雄市は、平成23年8月1日(月)12時をもって、市公式ホームページを現行のウェブサイトからフェイスブックページに完全移行を行います。これに伴い、現行のウェブサイトは閉鎖し、今後は、フェイスブックページに一元化して情報発信を行っていきます。なお、これは、全国の自治体初の取り組みとなります。
市公式ホームページをフェイスブックページに完全移行することにより、情報発信窓口の一元化、リアルタイムの情報発信、「いいね!」ボタンやコメントの活用によるコミュニケーションの活性化などが可能になります。
■武雄市 ホームページ移行の背景
武雄市は、ソーシャルネットワークサービスの利用に積極的に取り組んでおり、twitterの活用や、Facebookの活用を進めております。これらの活動を通じて、市職員同士のコミュニケーション、市職員と市民のコミュニケーションを行う機会が増え、ソーシャルネットワークを通じて市と市民が相互に意見を交換することの重要性を認識し、全職員へのツイッターアカウントの付与をはじめ、ソーシャルネットワークサービスを活用した市政の「見える化」に積極的に取り組んできています。その一環として、本年2月にフェイスブックページを開設し、これまで、現行のウェブサイトとフェイスブックページを併用した情報発信を行ってきました。
これらの背景をふまえ、市と市民のコミュニケーションをさらに活性化するため、市役所ホームページをFacebookページへ完全移行することとなりました。
以上、株式会社アラタナ-新着情報- より
今まではFacebookとウェブサイトとの併用だったのを、Facebookページに「完全移行」して一元化しようという試みです。
実際、当初は市のサイトにアクセスするとFacebookページにリダイレクトされるようになっていました。リダイレクトはJavaScriptで実装されていたので、スクリプトを無効にすればそのままアクセスできましたが、それは裏技的な方法であり、公式にはFacebookページに一元化ということだったのだと思います。
しかし、いつからか、この状況は変化しています。市のサイトはこちらですが……。
- 佐賀県武雄市 (www.city.takeo.lg.jp)
現在、このサイトにアクセスすると、以下のような「お知らせ」が表示されるようになっています。
書いてあるとおりですが、Facebookページに行かず、そのままアクセスするという選択ができるようになっています。
市のサイトの「よくある質問」を見ると、以下のような項目がありますね。
Q. 民間企業等や海外では、アクセス制限を実施し、Facebookページを閲覧出来ない場合があります。このようなアクセス制限のある環境からの閲覧させないつもりなのですか?
アクセス制限が設けられている環境にいらっしゃる方に配慮し、Facebookページ内のコンテンツを通常のWebページとして表示できるよう案内しております。
武雄市Webサイト(http://www.city.takeo.lg.jp/)にアクセスしていただくと、最初にアクセス制限環境にある方への案内メッセージが表示されます。アクセス制限環境にあり、Facebookへのアクセスができない方は、この案内メッセージが表示された際「今後Facebookに移動しない」というボタンを押してください。次回からは、メッセージが出ずに、アクセス制限環境下でも閲覧可能なWebページが、最初から表示されます。
Facebookを経由させずに表示できるコンテンツへの誘導になりますので、Facebookのウォールやディスカッションへのリンクはありません。
また、アクセス制限環境下では、ウォールやディスカッションなどFacebookのページをは閲覧できない場合があります。民間企業やインターネットプロバイダー等で実施されるアクセス制限については、武雄市が指導・命令する立場にないことをご理解頂きたく存じます。
大手企業などでは、就業時間中にSNSにアクセスできないように制限をしている場合があります。Facebookへのアクセスも制限されている場合があり、そうなると市のサイトにアクセスできなくなってしまうわけですね。そのような問題への対応を求められて、今のような形になったのでしょう。
Facebookをうまく活用してコミュニケーションをする、ということ自体は評価したいと思いますが、コンテンツの性質によってはFacebookに入れることが望ましくないものもあります。このあたりはうまく使い分ける必要があるのだと思います。
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