水無月ばけらのえび日記

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2006年9月23日(土曜日)

腕熟練度の調査

FF3 (www.amazon.co.jp)、「腕熟練度」なるものが存在するという話なので、簡単な調査などを。

最初からスタートし、ルーネス以外のキャラは全員「たたかう」のみ選択 (「ぼうぎょ」しない)。こうすると、実際に攻撃したときだけジョブの熟練度が加算されるので、ジョブの熟練度と腕熟練度が比例するようになります (実際には攻撃がヒットしないこともあるので完全に比例はしませんが、参考にはできます)。

ルーネスは一人でランドタートルを倒す関係上、条件を同じにできません。逆に一人だけ腕熟練度が高くなるように、ランドタートルを素手で殴ってみました。

この条件で熟練度をちくちく上げたところ、ルーネスは熟練度38程度で、他のキャラは熟練度50程度で攻撃回数がアップ。ジョブの熟練度による Hit数上昇は熟練度が 42, 56 に達したところで別途発生していますから、これは腕熟練度の上昇によるものと考えられます。すっぴんは4~5回の行動で熟練度アップなので、200~250回ほど殴ると Hit数が上がる模様。

関連する話題: ゲーム / ニンテンドーDS / FF3

Web屋が無断リンクを禁止する?

更新: 2006年9月23日

会社のポリシーは会議室で決めてない、現場でコピペしてるんだ (takagi-hiromitsu.jp)」。

つまり、「お選び下さい」と言っているのは、このサイトの運営者がではなく、このサイトのデザインテンプレートを作成したWebデザイナーが言っているのだろう。東芝テクノはそれをそのまま掲載したわけだ。

(~中略~)

リンク許諾制やディープリンク禁止方針の汚染源はWebデザイナーではないかという、これまで憶測で語られてきたことの傍証が発掘されたと言えよう。

他社のことは分からないので絶対とは言い切れませんが、基本的にはこの手の文言を Web 制作側が作ることはありません。その会社のポリシーを勝手に決めることなどできるはずがないので、基本的には「御社のポリシーはどうなっていますか? 文言をください」と言って「素材」をもらい、それを掲載する形になります。

そして、このようなポリシーの「素材」はたいてい法務部門から出てきます。法務は企業の法的リスク回避が第一ですし、必ずしも Web には詳しくなかったりします。「Webのことはよく分からないが、有名企業が使っている文言なら法的リスクは回避できているだろうし問題ないだろう」と考えてしまったとしても、それは仕方ないことなのかもしれません。

もちろん、プロの Web 屋の目から見て内容があまりにも酷ければ、「これはやめましょうよ」という話をすることになります。実際、私もあるグループ企業の法務の方と直接議論させていただいて、「無断リンク禁止」の文言削除に同意していただいたことがあります。努力はしているのです。しかし企業内の力関係などもあって、Webの担当の方が我々の意見に同意されても、「法務から出てきた文言」をひっくり返すだけの力が発揮できない場合があります。そのような場合、我々が勝手に「法務から出てきた文言」を書き換えることはできませんから、そのまま出てしまうことになるわけです。

※といっても別に Web の担当者が弱いというわけではなく、会社側の承認プロセスの問題である場合が多いです。法務関係の承認はとにかく面倒なことが多いようで……。また逆に、そういった諸々の障害を乗り越えて法務部門を説得できる力を、Web屋は持つべきなのでしょう。難しいとは思いますが。

Web 屋が他人のポリシーを決めることはないと言いましたが、中には「Webは分からないんでサイトポリシーも御社で考えてほしい」というご依頼をいただくケースもあります。その場合は私が規約を書いたりするわけですが、当然「無断リンク禁止」などという規定が入ることはありません。他の同僚が書いても同様でしょう。以前にも少し触れましたが、ディープリンク禁止はほとんどの場合デメリットにしかならないと思いますし、Webのプロであれば皆このあたりは理解しているはずです。ですから、私はそのような文言を用意したのが Web のプロだとはとうてい思えないのです。

※もちろん、このような場合も法務のチェックは入ります。意図的に削除したはずの「無断リンク禁止」が、法務チェックを通ったら何故か復活していたというケースもあります。orz

……なお、Web屋でない人が他人のポリシーを決めるということもあります。典型的なのはグループ企業の場合で、親会社が雛形を作って子会社に配布、子会社はそれを必要に応じてカスタマイズして掲載、というのはよくあるパターンです。ただ残念なことに、中にはリテラシが低い会社もあって、チェックすべきところをチェックしないでそのまま使ってしまうケースも見られます。私も巨大な企業グループの Web フルリニューアルというのを何度か経験していますが、これは非常に大変な仕事なので、子会社のポリシーの文言まで目が届かない、ということもあるかもしれません。

引用されているのがそのケースなのかどうかは分かりませんが、いずれにしても非常に残念なことですね。

※追記 : ……などと書いた後で主要な Web 屋のサイトポリシーを見て回ったら、一社だけディープリンクを禁止しているところがありますね。何だか自信なくなってきましたが、まあ、実際にサイトポリシーの文言に携わったこともある Web 制作の現場の人間の意見ということで、多少なりとも参考になればと思いますです。

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