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これは「水無月ばけらのえび日記 : 究極のエコ? ピンポン球水力発電」に関連するコメントです。
[7057] Re:「究極のエコ? ピンポン球水力発電」
ばけら (2012年1月6日 0時19分)
>重力の加速度というエネルギーを利用したことがすばらしいと思うのですがね。
それは非常によくある誤解です。
永久磁石から無限のエネルギーを取り出すことができないのはわかりますか? くっつこうとする力からエネルギーが取り出せそうに見えますが、一度くっついてしまったら、引き離すためにエネルギーを与えなければなりません。引き離すのに使ったエネルギーよりも大きなエネルギーを取り出すことはできません。重力も同じです。
中学の理科で「位置エネルギー」「運動エネルギー」という概念を学習されていないでしょうか。単に位置エネルギーが運動エネルギー、あるいはその逆に変換されているだけで、新たにエネルギーが生み出されているわけではないと習っていませんか。
件の装置では、人間が外部から水を補給することで位置エネルギーを補っています。その位置エネルギーを使って、わざわざいったん水よりも軽い球体を持ち上げて、それで発電しています。球体介すことで仕組みが複雑になっていますが、エネルギー源は水の位置エネルギーです。つまりは水力発電です。
>私も十年ほど前から、浮体化処理をした球体を使った実験を繰り返していますが、
eijiさんは永久機関詐欺に騙されそうになっている被害者もしくは予備軍ではないかと思っていたのですが、研究されている側だったのですね……。
磁石、重力、浮力を利用した永久機関は過去に何度も考えられてきています。そして、そのたびに失敗し、なぜ動かないのか、その理由が考えられてきています。その結果として今があります。まず、過去にどんな仕組みが考えられてきたのか、そしてそれらがなぜ駄目だったのか、先人のチャレンジを学ばれてはいかがでしょうか。
たとえば以下は参考になると思います。
Wikipedia 永久機関
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B8%E4%B9%85%E6%A9%9F%E9%96%A2
永久機関への挑戦--エネルギー保存則への道
http://homepage3.nifty.com/iromono/kougi/ningen/node40.html
>上昇タワーを密閉すれば低圧に保てて玉の体積が吸収されることに思いが及ばずじまいでした。
浮力は水の圧力に由来するものです。仮に上昇タワーの水を十分に低圧にしたなら、浮力が減少して球体が持ち上がらなくなります。
球体より水のほうが重ければ、球体は浮きますが、落ちてきた球体が水面を十分に上昇させることができません。
球体より水のほうが軽ければ、落ちてきた球体が水面を十分に上昇させることができますが、球体は浮きません。
どちらにしてもダメだということに気付いてください。
水圧を調整しても、重さを調整してもだめです。そういう問題ではないのです。
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