リストを構成するブロック要素……OL, UL, DL, DIR, MENU
要素名 | 適用バージョン | 開始タグ | 終了タグ | 分類 | 中身 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
OL | 2.0 | 2.x | 3.2 | 4.0 | 必須 | 必須 | ブロック | LI がひとつ以上 |
属性 | 適用バージョン | 属性値 | 既定値 | 備考 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
type | - | - | 3.2 | (4.0) | (1 | a | A | i | I) | (依存) | 頭につける数字/文字のタイプ |
start | - | - | 3.2 | (4.0) | 数値 | (依存) | 頭につける数字の初期値 |
compact | 2.0 | 2.x | 3.2 | (4.0) | (compact) | (依存) | コンパクト型リストの指定 |
他に指定できる属性……id, class, title, style(中心属性), lang, dir(i18n), onclick, ondblclick, onmousedown, onmouseup, onmouseover, onmousemove, onmouseout, onkeypress, onkeydown, onkeyup (イベント) |
順序つきリストを作ります。リスト項目の頭には普通、 1, 2, 3 …… と連番で数字が振られます。type 属性でアラビア数字以外のもの (A, B, C... とか i, ii, iii...) にすることもできます。スタイルシートでもこの指定は出来ます(スタイルシートを使えば、これに加えて「い、ろ、は……」などという指定もできます)。type 属性は非推奨で、スタイルシートの使用が推奨されます。
start は初期値の指定です。たとえば start="5" を指定すると、リストの頭は 5, 6 7... とか E, F, G... とか v, vi, vii... とか ほ、へ、と…… で始まります。これまた非推奨で、スタイルシートの使用が推奨されます。
compact は、出来るだけせまい範囲でリストを表示するようにという指定です。インデントをしないで圧縮表示するなどということが期待されるのですが、二大ブラウザはどちらも対応していないようです。
なお、OL要素の中身には LI要素が必須で、直下には LI要素しか書けません。
要素名 | 適用バージョン | 開始タグ | 終了タグ | 分類 | 中身 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
UL | 2.0 | 2.x | 3.2 | 4.0 | 必須 | 必須 | ブロック | LI がひとつ以上 |
属性 | 適用バージョン | 属性値 | 既定値 | 備考 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
type | - | - | 3.2 | (4.0) | (disc | square | circle) | (依存) | 頭につける印のタイプ |
compact | 2.0 | 2.x | 3.2 | (4.0) | (compact) | (依存) | コンパクト型リストの指定 |
他に指定できる属性……id, class, title, style(中心属性), lang, dir(i18n), onclick, ondblclick, onmousedown, onmouseup, onmouseover, onmousemove, onmouseout, onkeypress, onkeydown, onkeyup (イベント) |
UL要素は OL要素と似ていますが、番号が振られたりはしません。リストの頭には黒丸などの印がつけられます。type 属性はその印の種類を指定するのに使われ、通常は disc が黒丸、circle が白丸、square が白い四角になります。また、スタイルシートを使うと、記号の代わりに画像を指定することもできます。例によって属性は非推奨で、スタイルシートの使用が推奨されます。
OL要素同様、UL要素直下には LI要素しか書けません。時々何を思ったか <LI> タグもなにもなしに文章を記述してしまう人がいますが、誤りです。しかも恐ろしいことに、二大ブラウザは <LI> を補ってくれずに、なぜか文章をインデントするという謎の方法で表示してしまいます。
要素名 | 適用バージョン | 開始タグ | 終了タグ | 分類 | 中身 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
LI | 2.0 | 2.x | 3.2 | 4.0 | 必須 | 省略可 | UL, OL, DIR, MENU の子要素 | インラインとブロック |
属性 | 適用バージョン | 属性値 | 既定値 | 備考 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
type | - | - | 3.2 | (4.0) | (disc | square | circle | 1 | a | A | i | I) | (依存) | 頭につける印や数字のタイプ |
value | - | - | 3.2 | (4.0) | 数値 | (依存) | 頭につける数字 |
他に指定できる属性……id, class, title, style(中心属性), lang, dir(i18n), onclick, ondblclick, onmousedown, onmouseup, onmouseover, onmousemove, onmouseout, onkeypress, onkeydown, onkeyup (イベント) |
LI要素はリスト項目を表します。単独で使われることはなく、常に OL要素 や UL要素, そして後述の DIR要素 や MENU要素の中身として用いられます。
希に、UL などを使わずに LI だけで箇条書きとしている人がいますが、誤りです。
type 属性は、親要素が OL もしくは UL の場合のみ指定できます。とれる属性値は親要素のtype 属性と同じです。これは、特定の項目のみ印や数字の種類を変更するのに用います。
value 属性は親要素が OL の場合に用いることができます。数値を指定すると、それまでのカウントがクリアされ、その LI には指定された番号が振られます。以降はその番号からカウントしていきます。
属性はいずれも非推奨です。スタイルシートの使用が推奨されます。
なお、この要素はリスト項目全体を <LI>〜</LI> で囲んでマーク付けするものです。決して、リストの先頭の印を表すものではありません。「LI には終了タグがない」という説明がなされることがありますが、これは誤りです。LI の終了タグは省略可能ではありますが、確かに存在します。
要素名 | 適用バージョン | 開始タグ | 終了タグ | 分類 | 中身 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DL | 2.0 | 2.x | 3.2 | 4.0 | 必須 | 必須 | ブロック | DT 又は DD がひとつ以上 |
属性 | 適用バージョン | 属性値 | 既定値 | 備考 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
compact | 2.0 | 2.x | 3.2 | (4.0) | (compact) | (依存) | コンパクト型リストの指定 |
他に指定できる属性……id, class, title, style(中心属性), lang, dir(i18n), onclick, ondblclick, onmousedown, onmouseup, onmouseover, onmousemove, onmouseout, onkeypress, onkeydown, onkeyup (イベント) |
定義リストを作ります。定義リストとは、あるタームとその定義が交互に出現するようなものです。普通、その内容は DT要素と DD 要素の繰り返しになります(HTML4 の DTD では、DT や DD のみの使用も認められてはいます)。
compact 属性は、できるだけ表示範囲を狭くする指定です。NN や 最新の IE はこれに対応していて、短い DT の後ろで改行せずに DD の中身を表示します。
基本的には用語とその解説を示して用語集を作るのに用いますが、日記の日付とその内容、会話の発言者とその発言内容、などなど、一対一で対応するものを表現するのに広く使われているようです。
要素名 | 適用バージョン | 開始タグ | 終了タグ | 分類 | 中身 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DT | 2.0 | 2.x | 3.2 | 4.0 | 必須 | 省略可 | DL の子要素 | インライン |
固有の属性は特にありません。指定できる属性……id, class, title, style(中心属性), lang, dir(i18n), onclick, ondblclick, onmousedown, onmouseup, onmouseover, onmousemove, onmouseout, onkeypress, onkeydown, onkeyup (イベント)
定義リスト DL の中で使われ、定義される用語(ターム)を示します。「用語」なので、Hn と同様、インライン要素しか含むことが出来ません。
終了タグは省略可能です。終了タグは存在しないと解説している本がありますが、騙されないように。
要素名 | 適用バージョン | 開始タグ | 終了タグ | 分類 | 中身 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DD | 2.0 | 2.x | 3.2 | 4.0 | 必須 | 省略可 | DL の子要素 | インラインとブロック |
固有の属性は特にありません。指定できる属性……id, class, title, style(中心属性), lang, dir(i18n), onclick, ondblclick, onmousedown, onmouseup, onmouseover, onmousemove, onmouseout, onkeypress, onkeydown, onkeyup (イベント)
定義リスト DL の中で使われ、DT で示した用語の解説を示します。こちらは P などのブロック要素を含むこともできます。
DT 同様、終了タグは省略可能です。
要素名 | 適用バージョン | 開始タグ | 終了タグ | 分類 | 中身 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DIR | 2.0 | 2.x | 3.2 | (4.0) | 必須 | 必須 | ブロック | LI がひとつ以上、ただしブロックを含めない |
属性 | 適用バージョン | 属性値 | 既定値 | 備考 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
compact | 2.0 | 2.x | 3.2 | (4.0) | (compact) | (依存) | コンパクト型リストの指定 |
他に指定できる属性……id, class, title, style(中心属性), lang, dir(i18n), onclick, ondblclick, onmousedown, onmouseup, onmouseover, onmousemove, onmouseout, onkeypress, onkeydown, onkeyup (イベント) |
ディレクトリリストを作ります。ディレクトリリストとは、以下のようなものです。
項目1 項目2 項目3 項目4 項目5 項目6 項目7 ……
MS-DOS の DIR/W
コマンドのようなイメージですね。
と、このように表示されることが期待されるはずなのですが、実際には Mosaic も NN も IE もこのようには表示せず、UL要素と同じように表示してしまいます。要するに手抜き実装です。このため、DIR を使うメリットはほとんどありません。
現在、この要素は非推奨となっています。ディレクトリリストを実現するには、UL を使ってスタイルシートで微調整を行って下さい(ただし、現在のブラウザでこの微調整が実現できるかどうかは定かではありません)。
要素名 | 適用バージョン | 開始タグ | 終了タグ | 分類 | 中身 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
MENU | 2.0 | 2.x | 3.2 | (4.0) | 必須 | 必須 | ブロック | LI がひとつ以上、ただしブロックを含めない |
属性 | 適用バージョン | 属性値 | 既定値 | 備考 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
compact | 2.0 | 2.x | 3.2 | (4.0) | (compact) | (依存) | コンパクト型リストの指定 |
他に指定できる属性……id, class, title, style(中心属性), lang, dir(i18n), onclick, ondblclick, onmousedown, onmouseup, onmouseover, onmousemove, onmouseout, onkeypress, onkeydown, onkeyup (イベント) |
メニューリストを作ります。UL要素と似ていますが、頭に印がつかず、各項目が一行で表示されます。
……と言いたいところなのですが、DIR と同様、手抜き実装によって UL と同じように表示されてしまいます。
この要素も非推奨です。メニューリストを実現するためには、UL にスタイルシートを使って頭の印を消しましょう。