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任天堂、ガチャ課金型ビジネスを明確に否定

2012年4月27日(金曜日)

任天堂、ガチャ課金型ビジネスを明確に否定

公開: 2012年5月20日18時10分頃

任天堂のサイトで、決算説明会の資料が公開されています。

久々の赤字ということで話題になっているようですが、それはともかく興味深いと思ったのは、課金ビジネスに関するお話。

過去にデジタルビジネスについて、私たちが申し上げてきたことは、すべて当社ホームページのIR情報に書かれていますが、誤解されている方もおられるようですので、もう一度改めて整理してお伝えしますと、「追加コンテンツ販売を意識するあまり、パッケージとして未完成と受け止められるような商品を任天堂としてご提案するつもりはない」、「ネットワークを通じてコンテンツを配信することで、さらにお客様に長く、深く遊んでいただくために、追加コンテンツ販売を行っていくが、この際には、あくまでお客様に提供するクリエイティブなコンテンツを制作したことに対する対価として、お客様にお金を支払っていただけるようにする」、すなわち「構造的に射幸心を煽り、高額課金を誘発するガチャ課金型のビジネスは、仮に一時的に高い収益性が得られたとしても、お客様との関係が長続きするとは考えていないので、今後とも行うつもりはまったくない」ということです。これらのことをご理解いただければ、「『どうぶつの森』は、アイテム課金ゲームになるのではないか?」というような誤解をされることもなくなると思います。

以上、2012年4月27日(金)決算説明会 5ページ より

発言から起こした文章なのでちょっと読みにくいですね。ポイントを抜き出すと、まず、追加コンテンツの販売については、以下のようなスタンスです。

※有料での追加コンテンツの販売は「ファイアーエムブレム覚醒 (www.amazon.co.jp)」で既に実施されています (ファイアーエムブレム 覚醒 : 配信中・配信予定の追加コンテンツ (www.nintendo.co.jp))。任天堂以外のタイトルでは、かなり以前から実施されていた例があります (参考: 小さな王様と約束の国 追加コンテンツ)。

そして、ガチャ課金型のビジネスについては、痛烈な批判とともに否定。

以前から言っていることと変わっていないのですが、これだけはっきりと特定のビジネスモデルを批判して否定するのは珍しいですね。「任天堂はガチャ課金型のビジネスをやらないのか」と何度も言われてうっとうしかったのでしょうか。

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