俗に言うDNSの「浸透問題」の話
2012年3月8日(木曜日)
俗に言うDNSの「浸透問題」の話
公開: 2012年3月13日22時50分頃
古い話ですがメモ: 「DNSの「浸透問題」は都市伝説――正しいサーバー引っ越し法を解説 (internet.watch.impress.co.jp)」。
俗に言う「浸透問題」の話。実際にはDNSの情報は「浸透」するわけではないので、古いキャッシュがなかなか無効にならずに使われ続けてしまうという話なのですが。
問題が起きるのはこういうケースです。
- DNSサーバを移設する (NSレコードが更新する) 必要があり、親となるDNSサーバのNSレコードを更新した
- 新しいDNSサーバにはきちんと新しいデータを設定した
- 古いDNSサーバはもう使わないのでそのまま放置
DNSキャッシュサーバが古いNSレコードをキャッシュしている場合、切り替え後にも古いDNSサーバに向けて問い合わせを行います。このとき返される情報は古いものです。しかも正常な権威サーバからの応答とみなされるので、古い情報でキャッシュが更新されてしまう場合があります。
注意点は主に以下の2点ですかね。
- DNSサーバを移設するときは、古いDNSサーバの情報も更新する
- 安易に「DNSの浸透」とか言わない
- 「俗に言うDNSの「浸透問題」の話」にコメントを書く
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