水無月ばけらのえび日記

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科学的とはどういう意味か

2011年7月21日(木曜日)

科学的とはどういう意味か

公開: 2011年7月26日1時30分頃

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前半が非常につらくてめげそうになりました。「文系」という概念についての分析があまりに非科学的で、読むのをやめたいと思ったくらいです。

※私は高校で文系を選択して大学では法律を学びましたから「文系」にカテゴライズされるでしょうが、べつに数学や科学が嫌いだったわけではありませんし、今でも嫌いではないつもりなのです……。

しかし、そこさえ乗り越えてしまえば、あとは面白くなってきます。地鎮祭不要、墓不要、占い不要というのは私もずっと思っていることですが、科学的な思考をすればやはりそうなるのでしょうね。

科学とは方法であり、他者によって再現できるものだという主旨の説明がありますが、この説明は少し引っかかりました。疫学的な調査では、事象を再現できない場合があります。たとえば、チェルノブイリ原発事故で放射線がヒトにどのような影響を与えたかという調査では、データを見直すことはできても、事故そのものを再現することはできません。このような手法は科学ではないということになるのでしょうか。疫学は科学ではないとするスタンスであっても矛盾はありませんが、どちらなのかは良く分かりませんでした。

私が思うに、科学とは、ある事象について万人が納得できるような説明をしようとすることで、普遍的な説得力がある手法ならば良いのではないでしょうか。ただし普遍的であることがポイントで、特定の思想や信条がないと理解できないものは科学ではないでしょう。検証できないものも科学ではないと言って良いと思います。ガードナーの「奇妙な論理 (www.amazon.co.jp)」では「反証不可能な仮説」が疑似科学 (ニセ科学) の例として挙げられていました。

ただ、この「普遍的な説得力」の解釈も難しいところがあります。一見すると説得力があるように見えるが、実は……ということも良くあって、だからニセ科学がはびこったりするのでしょう。だからこそ科学的な知識や素養が重要、ということでもあるのでしょうね。

思いこみ、割り切り、決めつけ、単純化の話も出ています。これらは、目の前のことと関係ない余計なこと (のように思えること) を考えずに済む能力でもあるので、一概に悪いものだとは言えないと思っています。本書では「割り切っているという自覚が重要」というスタンスで、その考え方には共感できました。

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