ティンパーリー
2003年3月9日(日曜日)
ティンパーリー
南京大虐殺 覆す新事実
宣伝だとしても嘘だとは限らないわけで。“火の無い所に煙はたたず”の原則から言って、大虐殺は無くても中虐殺や小虐殺はあったと思うけど。ま、アメリカのやった空襲や原爆には負けるけどね。
以上、TOM neko さんのひまつぶし日記 2003年3月1日「足りない」 より
ティンパーリーと中国国民党とのつながりが立証されたという話ですが、面白いことに、google で「ティンパーリー」を検索する (www.google.com)と、まるで Web 上では「南京大虐殺はなかった」という見解が主流であるかのような錯覚に陥ります。ティンパーリーの資料を引き合いに出すのは虐殺を否定する人々ばかりで、その逆の立場の人は資料としてほとんど重要視していないということでしょう。
……ただ、1つポイントがあるとすれば、それは「戦争とは何か」という本が「30万人」という数字の出所でもあるということでしょう。この手の議論を見ているといろいろな主張をしている人を見かけますが、たまに「南京大虐殺」という用語に特殊な定義をしている人がいます。ちなみにエンカルタでは以下のような説明になっています。
南京大虐殺 ナンキンだいぎゃくさつ
日中戦争で日本軍が南京で中国人に対しておこなった無差別の大量虐殺事件。中国では南京大屠殺(とさつ)という。1937年(昭和12)12月、松井石根(いわね)大将を指揮官とする日本軍中支那方面軍が中国の首都南京を占領した際におきた。軍人・捕虜・一般市民など、虐殺された中国人は数万人とする説から43万人とする説まであるが、少なくとも20万人以上であったと推定されている。
以上、Microsoft(R) Encarta(R) Reference Library 2002. (C) 1993-2001 Microsoft Corporation. All rights reserved. より
まあこんなものだろうと思いますが、中には以下のような論理を展開している人がいます。
- 中国側は「南京大虐殺」による被害者は「30万人以上」であると主張している。
- 中国側の言う「南京大虐殺」による被害者は「30万人以上」である。
- 被害者が 30万人に満たないのであれば、それは中国側の言う「南京大虐殺」には相当しない。
- 被害者が 30万人に満たないのであれば、「南京大虐殺」はなかったことになる。
……多くのコメントは差し控えようと思いますが、そのような主張をしてそのような用語を使っている人々にとっては、「30万」という数字の出所の信憑性が重要になってくるのかもしれません。
- 「ティンパーリー」へのコメント (7件)
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