水無月ばけらのえび日記

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御意

2001年11月26日(月曜日)

御意

先にも書きましたが、テロの元になる現在進行形の怒りとして、現状への不満が理由になります。その証拠にテロには要求がつきものです。アルカイダはサウジからの米軍の引き上げ。IRAなら北アイルランドの独立ですね。現状への不満とその怒りが元ですから、不満をなくすための具体的要求がでてくるわけです。「大義名分」ではなく切実な問題です。ビン・ラディンは長崎の恨みを晴してくれたわけではありません。

以上、TOM neko さんのひまつぶし日記 11月24日 忘れない より

御意。現状に完全に満足している人がテロを起こすわけもないですし、テロ実行犯をテロに駆り立てる原動力は、常に「現状」への不満であろうと私も思います。この点は完全に同意できます。

ただ、今回のテロに関しては声明が一切出ていないところが気になります。ビンラディン氏のインタビューのそれも犯行声明ではないわけですし。

で、私が言っていたのは何かというと、テロは本人が一人で決意しただけでは出来ないと言うことです。大規模なテロには資金も組織も必要ですし、庇護者も必要です。大規模な国際テロ組織が大々的に活動出来るのは、支援者がいるからです。※実はこのへんはアメリカの主張と同じです。アメリカは支援者=タリバンを物理的に攻撃、というところに行きましたが……。

テロが支援されてしまうのは何故? という辺りを私はちょっと考えてみたわけで、その辺はサウジ撤退とちょっと違うのではないか、と思ったわけなのです。

先にはアフガンの人たちがテロを起こさないように、という視点だけ書きましたが、アルカイダや、戦況によってはその後継となる組織がテロを起こさないようにするには、当然サウジからの米軍撤退が必須ですね。あと、イスラエルへの依怙贔屓を控えることでしょうか。アメリカが「何かあるとすぐ空爆」って方針を続ければ、それが現状としてテロの理由になってきますけど。

以上、TOM neko さんのひまつぶし日記 11月24日 忘れない より

サウジからの撤退が必須、というのは私はちょっと違うと思うのですが、後半は全く御意で、私の言ってるのもそういうことです。このへんに関しては、基本的に、私の考えと TOM neko さんの考えの方向性はそんなに違わないと思います。

と書いて来て、アメリカのイラクへの攻撃の可能性が高まっているようですが、それは、アメリカにとってサウジからの米軍撤退のために必須の攻撃ってことになりますね。何もせずに撤退してはテロに屈することになりますから。

以上、TOM neko さんのひまつぶし日記 11月24日 忘れない より

これはちょっとよく分からないのですが、米軍はサウジから撤退するためにイラクを空爆する、ということなのでしょうか?

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