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2011年10月27日(木曜日)

ガリレオの苦悩

公開: 2011年10月31日1時5分頃

読み終わったのでメモ。

探偵ガリレオシリーズ。相変わらずの科学トリックではあるのですが、科学っぽさは抑え気味で、科学の知識があると解けるという話は少ないです。特定の知識を問うというよりも、「科学的なアプローチとは何か」とか「科学者の倫理とは何か」といった、根本的な考え方の部分にフォーカスしたストーリーが多いように思いました。

特に印象に残ったのは、論理ではなく実験、実践を重視する姿勢。やってみる、というスタイルが肯定的に描かれています。

あとは、単に犯人を追い詰めるだけではない湯川の姿。科学者と対峙することになったり、逆にあえて科学を使わなかったりと、「科学の知識は必要だが、科学の知識だけでは解決できない問題がある」というテーマが見て取れます。

このあたりは、容疑者xの献身 (www.amazon.co.jp)と共通する部分もありますね。

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