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2010年7月28日(水曜日)

ニコ割アンケートがウザイ話

公開: 2010年7月28日23時50分頃

こんな記事が……仕事に役立つデータの読み方・伝え方 第2回 「その調査、回答してくれた人は誰ですか?」 (www.nikkeibp.co.jp)。選挙関連のニコ割アンケートの結果が実際の開票結果とかけ離れている、というのは良くある話ですが……。

ここで、ニコ割アンケートの回答者がどういう人かを考えてみます。明らかなのは、「ニコニコ動画に登録し、ニコニコ動画を見ている人しか回答者にならない」ということです。つまり、インターネットを通じて動画を見ることがある人、その中でもニコニコ動画を見る機会が多い人でないと、回答者になることはないということです。

(~中略~)

結果として、この記事が伝えていることは、「有権者全体の内、ニコニコ動画の視聴者という、ある特徴を持った人たちに選挙の投票先を聞いたら、自民党が民主党を上回った」ということなのです。決して「有権者全体の結果」として読むことはできない、ということです。(同様に「ネットモニター調査」の対象者も、偏りがないとはいえないでしょう。この点は、つぎに確認していきます)

以上、その調査、回答してくれた人は誰ですか? より

その通りだと思いますが、ニコ割アンケートにはもう一つ重要なポイントがあります。それは、「ウザイ」ということ。「ニコ割アンケートとは (www.nicovideo.jp)」にはこう書かれています。

実施時刻になると、動画の再生が停止し、アンケート回答画面が割り込みます。

ユーザーは選択肢をクリックすることでアンケートに回答することができます。

以上、ニコ割アンケートとは より

回答することができます、それは良いでしょう。では、回答したくないと考えたユーザはどうするのでしょうか。通常のアンケートでは、「アンケートに協力しない」という選択をすることが可能です。そのため、アンケートに非協力的な人の回答はアンケート結果には表れません。

しかし、ニコ割アンケートは違います。このアンケートでは、アンケートそのものを拒否することはできません。少なくとも私の経験した限りでは、アンケートそのものをスキップできるようには見えませんでした。

※動画の見始めで割り込まれた場合は、ブラウザの「戻る」で戻ってまた最初から見直すという技も使えますが。

ニコ割はその名の通り、動画を見ている真っ最中に割り込んできます。そこでほとんどのユーザが思うのは、「早く続きを見たい」ということでしょう。アンケートそのものをスキップできないならば、とにかく一刻も早くアンケートを終わらせたいと考えるはずです。設問をじっくり読んで答えようと思う人は少ないでしょう。

結論を言うと、ニコ割アンケートは本気でウザイのでスキップできるようにしてほしいなぁ、ということです。

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