RCDATA (置換可能文字データ)
RCDATAの解説
Replaceable Character Data、「置換可能文字データ」です。「置換可能」とは、文字参照が対応する文字に置き換えられることを意味します。つまり CDATA と異なり、& と書くと & に置き換えられことになります。けれども、#PCDATA と違ってマークは解釈されませんので、タグやコメントのようなものを書いても単なるデータとして扱われます。
現在の HTML でこのデータ形式が使用されている部分はありませんが、HTML1.0 ドラフトの title要素の中身がこの形式でした。
また、SGML 的には引用符で括られた属性値は RCDATA としてパースされることになっていますので、属性値は RCDATA と同じ特徴を持ちます。すなわち、文字参照は解釈され、タグやコメントなどは解釈されないことになります。
属性値の中で文字参照が解釈されることには注意が必要です。特に href属性の値に & を含む URL をそのまま書くことはできませんので注意してください。たとえば、http://example.jp/foo?bar&baz という URL があったとき、ブラウザのアドレスバーには http://example.jp/foo?bar&baz と打ち込むことになりますが、href属性の値としては href="http://example.jp/foo?bar&baz" あるいは href="http://example.jp/foo?bar&baz" と指定する必要があります。
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