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これは「水無月ばけらのえび日記 : ウェブデザインとはいったい何なのか」に関連するコメントです。
[7255] Re:「ウェブデザインとはいったい何なのか」
ばけら (2012年4月15日 8時15分)
>>•「アクセシビリティに配慮すると、担当者の好みに合わせたビジュアルデザインが制約を受ける」
>>•「担当者の好みに合わせたビジュアルデザインとアクセシビリティは両立しない」
>>なんと、こうすると急に正しいように思えてきます。アクセシビリティに配慮すると、確かに担当者の好みに合わないものになる可能性があるでしょう。それはそのとおりです。
>というのは矛盾しています。
はい、もちろん矛盾しています。
私が言っているのは、「個人の好みに合わせたデザイン」は「デザイン」ではない、ということです。「担当者の好みに合わせたビジュアルデザイン」という表現は、それ自体に矛盾があります。「デザイン」という言葉が異なる意味になってしまっています。
そしてもちろん、これは意図的にそういう表現にしたのです。
>単に「アクセシビリティに配慮したデザインを繰り返しているうちに、無自覚に制約された範囲内でデザインするようになる」「アクセシビリティに配慮したデザインを繰り返しているうちに、アクセシビリティに反するデザインを好まなくなる」というだけではないでしょうか?
自身の好みに合わせて自由に表現することを「デザイン」と呼ぶのだとすれば、おっしゃることはおそらく正しいのでしょう。しかし私は、そうではないという主張をしています。
実際、プロの「デザイン」に「好み」という概念が入ることはほとんどありませんし、「無自覚」ということもありません。全てのデザインには理由があります。色の選択や間隔など、あらゆることについて、「なぜこうでなければならないのか」を説明できるのが「デザイン」です。
# なにしろ、プロのデザイナーはクライアントを説得してデザインを通さなければならないわけですから、説明ができないと話になりません。「好みです」というのは論外です。
「デザイン」には明確な目的があります。別の言い方をすると、目的を持たないようなものは「デザイン」ではない、というのが私の主張したいところです。
そして、ウェブデザインにおけるアクセシビリティは、その目的に向かう助けになることはあっても、制約になることは (原則として) ないはずだ、ということです。
とどのつまり、「デザイン」とはいったい何なのか、という話なわけですが……。
これは「水無月ばけらのえび日記 : ウェブデザインとはいったい何なのか」に関連するコメントです。
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