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これは「水無月ばけらのえび日記 : ウェブデザインとはいったい何なのか」に関連するコメントです。
[7245] Re:「ウェブデザインとはいったい何なのか」
<セルダン> (2012年4月12日 10時0分)
>「アクセシビリティに配慮すると、ビジュアルデザインが制約を受ける」(中略)というのは誤りだと断言して良いと思います
というのと
>•「アクセシビリティに配慮すると、担当者の好みに合わせたビジュアルデザインが制約を受ける」
>•「担当者の好みに合わせたビジュアルデザインとアクセシビリティは両立しない」
>なんと、こうすると急に正しいように思えてきます。アクセシビリティに配慮すると、確かに担当者の好みに合わないものになる可能性があるでしょう。それはそのとおりです。
というのは矛盾しています。
単に「アクセシビリティに配慮したデザインを繰り返しているうちに、無自覚に制約された範囲内でデザインするようになる」「アクセシビリティに配慮したデザインを繰り返しているうちに、アクセシビリティに反するデザインを好まなくなる」というだけではないでしょうか?
まあ、一般的にはそれで問題は無い訳ですから、それが悪いとか、そういう話ではないんですが、他人様の意見への反論記事で自己論理矛盾してるとマズいんじゃないかなと(^^;
[7250] Re:「ウェブデザインとはいったい何なのか」
たけし (2012年4月14日 5時27分)
首相官邸の件がどうだったかはわからないので一般論で言いますが、
基本的にお役人は顧客(この場合は国民)の方を向いて仕事をしていません。
彼等にとって満足させるべき相手は上司です。
そして役所のエライ人はワイヤーフレームの状態ではモノを評価しません。
よって、「提案時にデザイン案を複数パターン求められる事は普通です」
公共の仕事を受注する業者にとってはまず入札で勝たねばならないという現実があります。
当然担当者とじっくり戦略や設計を練る時間などありません。
一時間かそこらのプレゼンがほとんどすべて(建前上は)で、
基準は担当者の上司がウンといいそうかどうかです。
つまり、アクセシビリティとビジュアルデザインの両立云々以前に、
相手の好みにより純然とビジュアルデザインの制約を受けます。
根本的な問題は役人のお役所体質そのもの。
引用元の指摘も主張したかったのは恐らくこの部分だと見受けられ、
それに対して理想先行のあるべき論からの批判や反論は少々方向性がズレているかと思いました。
[7255] Re:「ウェブデザインとはいったい何なのか」
ばけら (2012年4月15日 8時15分)
>>•「アクセシビリティに配慮すると、担当者の好みに合わせたビジュアルデザインが制約を受ける」
>>•「担当者の好みに合わせたビジュアルデザインとアクセシビリティは両立しない」
>>なんと、こうすると急に正しいように思えてきます。アクセシビリティに配慮すると、確かに担当者の好みに合わないものになる可能性があるでしょう。それはそのとおりです。
>というのは矛盾しています。
はい、もちろん矛盾しています。
私が言っているのは、「個人の好みに合わせたデザイン」は「デザイン」ではない、ということです。「担当者の好みに合わせたビジュアルデザイン」という表現は、それ自体に矛盾があります。「デザイン」という言葉が異なる意味になってしまっています。
そしてもちろん、これは意図的にそういう表現にしたのです。
>単に「アクセシビリティに配慮したデザインを繰り返しているうちに、無自覚に制約された範囲内でデザインするようになる」「アクセシビリティに配慮したデザインを繰り返しているうちに、アクセシビリティに反するデザインを好まなくなる」というだけではないでしょうか?
自身の好みに合わせて自由に表現することを「デザイン」と呼ぶのだとすれば、おっしゃることはおそらく正しいのでしょう。しかし私は、そうではないという主張をしています。
実際、プロの「デザイン」に「好み」という概念が入ることはほとんどありませんし、「無自覚」ということもありません。全てのデザインには理由があります。色の選択や間隔など、あらゆることについて、「なぜこうでなければならないのか」を説明できるのが「デザイン」です。
# なにしろ、プロのデザイナーはクライアントを説得してデザインを通さなければならないわけですから、説明ができないと話になりません。「好みです」というのは論外です。
「デザイン」には明確な目的があります。別の言い方をすると、目的を持たないようなものは「デザイン」ではない、というのが私の主張したいところです。
そして、ウェブデザインにおけるアクセシビリティは、その目的に向かう助けになることはあっても、制約になることは (原則として) ないはずだ、ということです。
とどのつまり、「デザイン」とはいったい何なのか、という話なわけですが……。
[7256] Re:「ウェブデザインとはいったい何なのか」
ばけら (2012年4月15日 8時24分)
>それに対して理想先行のあるべき論からの批判や反論は少々方向性がズレているかと思いました。
私は単に自身の経験で話をしているだけなのですが……。
これが「理想先行のあるべき論」に見えるということは、弊社は理想の最先端を行っているということになるでしょうか。ある意味光栄ではありますが。
>よって、「提案時にデザイン案を複数パターン求められる事は普通です」
4500万円の案件で、でしょうか。
本文にも少し書いてありますが、戦略がないような小規模案件ではまた違った話になります。
実際に大規模案件でそういう経験をされたという話だとすれば、なんというか、ひどい話ですね、としか言いようがありません。
これは「水無月ばけらのえび日記 : ウェブデザインとはいったい何なのか」に関連するコメントです。
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