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これは「水無月ばけらのえび日記 : 屈する系の理屈が良く分からない」に関連するコメントです。
[1792] Re: えび日記 : 「屈する系の理屈が良く分からない」
ろばQ (2004年4月12日 14時16分)
単純に(テロを抜きにして)誘拐事件の場合。
身代金を要求しようとも絶対に身代金が払われない場合、その対象を誘拐しようと思うでしょうか?
一般的な身代金誘拐が成立するのは、犯人にとってリスクよりもリターンが大きい事が期待できるからであって、同じリスクを冒すなら当然金持ちの息子とか企業の社長とかを狙う訳です。
このとき、身代金を断固として払わない、と言う態度は「将来の犯人に対して期待できるリターンは少ない(ゼロだ)」と認識させる事が期待できる訳です(本当にそう認識してもらえるかどうかは別ですが)。
で、上記とは別に、昨今のイラクのレジスタンス運動絡みの誘拐の発生は
1:リターンの期待が少なかろうが、非武装民間人の身柄を拘束するだけなら(例えば他国軍隊に迫撃砲打ち込むより)低コストで実現できる。
2:追いつめられて、「何か現状打破したい」が、他に(比較の問題として)よりマシな手段がない。
3:仮に要求が通らなくても、腹括ってる軍人や政治家を飛び越えて相手国国民に対して恐怖や嫌悪感を与えられる(ここら辺が文字通りテロリズムですね)。シビリアンコントロールの効いた民主主義国家に対しては政治家と交渉の場をもつよりも、国民の恐怖をあおる方が楽である(その結果として目標達成が期待できるかどうかは別ですが)。
と言う犯人側の状況と理屈によって生じている物と考えます。
要するに、(自分に言わせれば)追いつめすぎ。
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