blockquote要素
要素名 | バージョン | 開始タグ | 終了タグ | 分類/親 | 中身 |
---|---|---|---|---|---|
blockquote | 2.0, 2.x, 3.2, 4.0, X1.0, X1.1 | 必須 | 必須 | %block; | (%block;|script)+ |
属性名 | バージョン | 属性値 | 既定値 | 備考 |
---|---|---|---|---|
cite | 4.0, X1.0, X1.1 | %URI; | #IMPLIED | URI for source document or msg |
共通属性 …… %coreattrs;, %i18n;, %events;
blockquoteの解説
引用を表します。ブロックレベルの要素で、段落ごと引用してきたようなものを貼り付けるのに使います。
blockquote要素の中身は body要素と同じです。HTML4 Strict では blockquote の直下にテキストを書くことができませんので、さらに p要素などを入れる必要があります。短いフレーズの引用には blcokquote要素ではなく q要素を使うと良いでしょう。
cite属性には出典の URI を書きます。WWW 上のリソースからの引用ならば、cite 属性に引用もとの URL を書いておくべきでしょう。書籍からの引用の場合、その本に ISBN が与えられていれば、urn:ISBN:4-8291-2745-7
などという URN で出典を示すこともできます。残念ながら、URI で示せない出典を cite 属性で示すことはできません。その場合は、cite要素で文中に出典を書くことになるでしょう。
当然ですが、引用部分は地の文と明確に区別されなければなりません。RFC1866(HTML2.0) で勧められているのは、以下のような表示方法です。
- 地の文よりも少し余分に左右のインデントをとる。
- イタリック体で表示する。
- インデントを増やし、かつイタリックで表示する。
- 単一のフォントしか使えない (イタリックが使えない) 環境では、インターネットメールで行われるように、左マージン中に ">" などの引用記号を付けて表現しても良い。
多くのブラウザは、左右をインデントして表示します。ついでに前後も一行空けることが多いようです。
時々、何を思ったか「インデントのためのタグ」などと解説されることがありますが、誤りです。その解説を鵜呑みにしてインデントに使用しているサイトも見かけますが、望ましくありません。
このような(間違った)使い方がなされる場合があるため、HTML4 では「引用符をつける表示法を標準とするのは避けた方が良い」としています。
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