用語「HTTP」について
HTTP (えいちてぃーてぃーぴー)
HyperText Transfer Protocol の略で、「ハイパーテキスト転送プロトコル」と訳されます。……って「転送」しか訳されていない気がしますが、それはともかく。
これは主に HTML を転送するためのプロトコルですが、HTML に限らず何でも転送できます。SMTP と違って 8bit の転送が保証されていますから、画像やプログラムなどのバイナリデータもそのまま転送可能です。
HTTP はシンプルなプロトコルです。クライアントが接続し、要求します。それに応じて、サーバが応答します。その一回のやりとりで終わりです。
※……というのが基本ですが、望むならば接続を継続して何度も要求を繰り返すことも出来ます。HTTP/1.1 ではそちらの方がデフォルトです。
やりとりの際には、データ本体だけでなく、HTTP要求ヘッダやHTTP応答ヘッダというものが送られます。「日本語版をくれ」とか、「英語版しかないけどどうする?」などといったやりとりはそのヘッダの中で行われます。
もう一つ、HTTP の重要な特徴として、ログインだとかセッションだとかいう概念がないということが挙げられます。そのため、ログインが必要な Web アプリケーションなどでは、認証情報を別途何らの方法で持たなければなりません (多くの場合は Cookie が使われます) 。
現在、HTTP のバージョンは 1.1 で、HTTP/1.1 と呼ばれます。HTTP/1.1 は RFC2616 で規定されています。ちなみに一つ前の HTTP/1.0 は RFC1945 です。
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