鳩丸ぐろっさり (用語集)

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用語「実体参照」について

実体参照 (じったいさんしょう)

話題 : HTML

実体参照 (Entity Reference) は SGML や XML の機能で、実体宣言によって定義された文字や文字列を参照する仕組みです。DTD の中で使用する「パラメータ実体参照」と、文書インスタンスの中で使用する「一般実体参照」があります。

実体宣言とは、たとえば

<!ENTITY address "foo@example.com">

のようなもので、この例では "foo@example.com" という実体に address という名前を付けています。この実体を参照する場合は、ERO (実体参照開始区切り子、通常は & ) の後ろに実体の名前を書き、後ろに REFC (参照終了区切り子、通常は ; ) を書きます。たとえば、以下のように書きます。

メールアドレス: &address;

すると実体参照が展開されて、「メールアドレス: foo@example.com」と表示されることになります。

また、実体は外部ファイルでも構いません。以下のようにして外部実体の宣言を行うことができます。

<!ENTITY extfile SYSTEM "http://bakera.jp/foo.txt">

この例では、http://bakera.jp/foo.txt にあるファイルの内容を extfile という名前で宣言しています。&extfile; と書くことで、そのファイルの内容が参照されます。

このように、一般実体参照は長い文字列などを参照できるのですが、単一の文字を参照するために使用されることもあります。特に、HTML では単一の文字を参照するためだけに実体参照を使用しており、これを「文字実体参照」と呼んでいます。

なお、たまに &#23383; のような記述を「実体参照」と呼んでいる人を見かけますが、それは文字参照であって、実体参照ではありません。また、「実態参照」という誤記もよく見かけますので注意が必要です。

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