JIS素案の公開レビュー
2003年10月29日(水曜日)
JIS素案の公開レビュー
「JIS素案「高齢者・障害者等配慮設計指針 - 情報通信における機器・ソフトウェア・サービス - 第三部:ウェブコンテンツ」の公開レビュー (www.jsa.or.jp)」を軽く見てみてましたが、なんかどこかで見たような内容。まあ、WCAG1.0 と 508条 を踏まえて作ると、必然的に似たようなものになるのでしょうけれど。
ところで「解説書2 WCAG 1.0との比較」のテキスト版が使い物にならない (「比較表の使い方」が書かれているだけで、肝心の表が入っていない!) のですが、かといって Excel も Word もインストールされていないマシンではどうしようもなく、残念な思いをいたしました。PDF 版は見られるのですが、これも表がかなり厳しいし……。
ちなみに WCAG 1.0 にないとされているのは以下の項目。
- ページのタイトルには,利用者がページの内容を識別できる名称を付けなければならない。
- 入力に時間制限は設けないことが望ましい。制限時間がある場合は事前に知らせなければならない。
- 利用者によって時間制限を延長もしくは解除できる事が望ましい。出来ない場合は,代替手段を用意しなければならない。
- コンテンツの内容を理解・操作するのに必要な情報は,形のみに依存して提供してはならない。
- フォントを指定する場合には,サイズおよび書体を考慮し読みやすいフォントを使用することが望ましい。
- 自動的に音を再生しないことが望ましい。
- 音は利用者が出力を制御できることが望ましい。
- 読みの難しい言葉には,その読みが分かるように平仮名か片仮名を付けることが望ましい。
- 表現のために単語の途中にスペースや改行を入れてはならない。
……あるんですけど、というのが何点かありますが解釈の違いなのかなぁ。リンク先は考慮されていないとか。
※入力時間制限の話は確かに WCAG 1.0 にない項目です。508条との対応表を作ったとき、これだけは対応する記述がどこにもなかったので印象に残っています。
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