水無月ばけらのえび日記

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両替機再起動

2003年5月6日(火曜日)

両替機再起動

黒須教授のUser Engineering Lecture (www.usability.gr.jp) の中に、「バスの乗降インタフェース」という話があります。

チケット方式の場合には、原則として小銭への両替をする機械がおいてあるが、それは両替であって料金の支払いにはならない。東京では、乗車時に紙幣を入れると釣り銭が出てくるため、浜松市で同じように考えて出てきたお金を取って降りてしまおうとして運転手に注意されたことがある。

以上、黒須教授のUser Engineering Lecture (バスの乗降インタフェース) より

しかし東京にも、お金を投入するとおつりが出るのではなく、一度両替して改めて投入するタイプのバスが存在しています。いや、ひょっとすると多摩地区は東京ではないのかもしれませんが、ともかく私がいつも乗っているバスは両替タイプです。

このバスの両替機は、100円玉を投入すると、「がしゃがしゃがしゃ」と音がして 50円玉 1枚と 10円玉 5枚が出てくるようになっています。が、今日はどうも調子が悪いのか、お客さんが 100円玉を投入しても、「ちゃりん」という悲しい音だけを残して 100円玉がそのままスルー。その人の別の 100円玉を使っても、別の人の 100円玉を使っても同じです。そこで、ある人が 1000円札を試してみたところ、「がしゃがしゃ」と言ってじゃらじゃらと小銭が出てきました。

症状としては、お札は両替できるけれども小銭が両替できないようです。

しばらくそのまま運行しましたが、途中でどうしても100円を両替する必要のあるお客さんが出現。運転手さんはどうしたかというと……「いったんメインを切らせていただきます」。メインって何、と思って待つと、一瞬車内の明かりなどが全て落ち、次の瞬間元に戻りました。運転手さん曰く、「これで両替できると思いますので」。

固唾をのんで見守ります。その人が 100円玉を投入すると……「がしゃがしゃ」と言って動いた! ちゃんと小銭がじゃらじゃらと出てきて、万事解決です。

いや、ちょっと驚きました。PC の不調が再起動すると直る、というのは良くある話なのですが、バスの両替機も再起動で直ったりするものなんですね。かなり貴重な体験でした。

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