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海外移転を叫ぶ心理

2011年7月31日(日曜日)

海外移転を叫ぶ心理

公開: 2011年8月7日12時20分頃

Twitterでこんな記事の話題が出ていました……「電力不足 財界「海外移転」いうが アジア 日本より深刻 (www.jcp.or.jp)」。

製品のアンケートで「値段をどう思いますか?」と質問されることは良くあります。そんなとき、実際には安いと思っているのに、「高い」と答えれば値下げしてもらえるのではないかと期待して、「やや高い」を選択したことはないでしょうか。

「法人税が下がらないと企業は海外に移転する」というような主張も同じです。移転する気がなかったとしても、そう主張すれば税金を下げてもらえるかもしれない、という期待が働きます。電力不足で海外に移転するというのも、同種の話だと考えて良いと思います。こういった話は額面どおりに受け取らないほうが良いでしょう。

もっとも、海外移転が起こらないという話ではありません。震災よりも前から企業の海外移転は起きていましたし、アジアへの進出が盛んだといわれていますが、それ自体はおそらく正しいのでしょう。その理由は、単純にマーケットがあるからだと思います。人口や賃金が減少してマーケットが衰えれば撤退せざるを得なくなるでしょうし、マーケットがあるところには多少のリスクがあっても進出するでしょう。

※そもそも、海外移転が本当にマイナスなのかも良く分からないですね。

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