東京家政学院大学の入試問題にミス
2011年2月19日(土曜日)
東京家政学院大学の入試問題にミス
公開: 2011年3月3日23時35分頃
東京家政学院大学の入試問題にミスがあったそうで、Twitter方面で話題になっていました……平成23年度一般入試B日程入試問題(数学)における出題ミスについて (kasei-gakuin.net)。
問題文はこんなのですね。
生徒45人の所持硬貨について、50円硬貨を持っている生徒は21人、500円硬貨を持っている生徒は29人、50円硬貨も500円硬貨も持っていない生徒は17人であった。50円硬貨も500円硬貨も持っている生徒は[ 17 ]人であり、500円硬貨は持っているが50円硬貨は持っていない生徒は[ 18 ]人である。(配点 各4)
[ 17 ]と[ 18 ]を選択肢から選んで埋めるのですが、選択肢を見るまでもありません。生徒45人と言っているのに、「500円硬貨を持っている生徒は29人、50円硬貨も500円硬貨も持っていない生徒は17人」ということはあり得ないからです。「500円硬貨を持っている」という条件と「50円硬貨も500円硬貨も持っていない」という条件は排他で、2つを同時に満たすことはありませんから、最低でも46人いなければ矛盾します (29 + 17 = 46)。
単に出題者が数字のどれかを間違えた単純ミスだろうと思いますが、指摘された後の対応が……。
解答時間中に受験者から「正答がない。」との指摘があったが、問題作成委員による確認では「ミスなし。」との結論が出、受験者にその旨回答した。
試験終了後、同受験者から電話にて「やはり正答がない。予備校教員に相談したが『正答』なしとのことであった。」との指摘が再度あった。
その時点までは委員の判断に変更がなかったため、解答時間中と同じ回答をしたが、合否判定までの間、再度試験問題を精査した結果、指摘のとおり「正答がない。」ことが判明した。
なんと、一度「ミスなし」と判断しているのですね。問題がおかしいことは見ればすぐに分かると思うのですが、問題作成委員はどこを見ていたのでしょう。「正答がない」という言い方で指摘されたから選択肢のほうしか見なかった?
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