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レガシーモジュールの意義

2002年1月23日(水曜日)

レガシーモジュールの意義

「レガシーブラウザとの互換性のため」にレガシーモジュール (www.w3.org)を組み込む場合、SYSTEM 識別子の後ろに実体宣言や要素宣言、属性宣言を書くことになります。ところが、ほとんどのブラウザは mdo の中で mdo が現れる入れ子を認識せず、宣言の一部を表示してしまったりします。

つまり、「レガシーブラウザとの互換性のため」にレガシーモジュールを組み込むと、レガシーブラウザと互換性の無い文書型宣言になるわけで、全く意味がありません。組み込まずに未定義のマークを使ってしまった方がずっとマシです。もちろん XHTML の仕様が考えている方向は明確で、

The Legacy Module defines elements and attributes that were already deprecated in previous versions of HTML and XHTML, and remain deprecated in XHTML Modularization. Markup language authors should no longer use these elements and attributes.

以上、http://www.w3.org/TR/xhtml-modularization/abstract_modules.html#s_legacymodule より

と書いてあるとおりです。レガシーモジュールは実用に供するようなものではなく、あくまで参考程度のものでしかありません。

関連する話題: HTML / XHTML / XML / SGML

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