IEホゥル : NUL文字攻撃で URL 表示捏造可能
2003年12月11日(木曜日)
IEホゥル : NUL文字攻撃で URL 表示捏造可能
更新: 2003年12月11日
信蔵さん (shinzlogclips.blogspot.com)に教えて頂いた情報ですが、
「http://www.microsoft.com^A@」の後ろに 好きなページの「http://」以下をくっつけてIEにURLを貼り付けると 全部MicrosoftのURLになっちゃう。
IEのバグらしいよ。だから他のブラウザじゃ出来ません。
以上、hanazucさんのNOT WILD STYLE より
※^A とした部分は、引用元では NUL 文字。
……という話があるようで。これ、私の環境でも見事に再現しました。
URL 自体は userinfo を含むものとして正常に扱われているのですが、URL 表示欄では NUL文字から後ろが切れているわけですね。その結果、URL 表示欄には NUL 文字の前しか表示されないと。GET される URL 本体に NUL文字が入っている場合はサーバ側で駄目なので問題なかったりしますが、userinfo の中に NUL 文字を混入すると GET は正常に行われると。
内部的には正しい URL が認識されているようで、クロスドメインのセキュリティモデルが破れるには至っていないのですが、URL 表示欄を誤魔化せるということ自体が問題です。たとえば、銀行のログインフォームそっくりなページを作っておいてこの方法でアクセスさせれば、銀行のログインフォームそっくりのページが表示され、URL 表示欄には本物の URL が表示されているという事が可能なわけで。
※もっとも、捏造しようとする URL に / が含まれると userinfo の一部とみなされないので、ドメイン直下の URL でないと捏造できません。
※……と思ったのですが、撤回。単に %2f を使うだけでクリアできました。何でも捏造し放題です。yamamoto さんご指摘ありがとうございます。
これはちょっとまずいなぁ。
※追記。「IEにURLを偽装できるパッチ未公開の脆弱性が発見される (internet.watch.impress.co.jp)」という記事が出ていますね。「ただし、まだ攻撃コード(exploit code)が発見されていないことから緊急度は低く」っていったい……。こんなの 1分でできるんですが(えび日記を MS の URL に見せかけるテスト)。
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