2014年12月
2014年12月4日(木曜日)
「アクセシビリティやるぞ!祭り」を開催しました
公開: 2014年12月9日21時55分頃
「アクセシビリティやるぞ!祭り (a11yfes.peatix.com)」ですが、無事に開催されました。天候が悪かったので、当日キャンセルが大量発生してガラガラ……なんてことになったらどうしようかと思っていましたが、そんなこともなく、大勢の方にお集まりいただきました。ありがとうございます。
当日Twitterに流れたツイートは、以下でまとめていただいています。
- アクセシビリティやるぞ!祭り by Yahoo! JAPAN・ミツエーリンクス・BA - Togetterまとめ (togetter.com)
当日の雰囲気などを知りたい方は参考にしていただければと思います。
私は最後のパネルディスカッションに登壇(?)しました。みなさまから寄せていただいたテーマについて話すという形だったのですが、面白いテーマがたくさんあったにもかかわらず、時間の制約もあってごく一部しか触れられなかったのが残念です。
※パネルと懇親会を同時に行っていたので、わりとカオスな感じではありました。もともと祭りと銘打っていますので、それはそれで良いのですが。
以下、パネルの様子や「時間に余裕があったらこんなことを話そう」と思っていたことなどをメモしておきます。
セッションの振り返りと質疑応答
会場やTwitterから何も寄せられなかったら私が質問する予定でしたが、結構するどい質問をいただけて、大変ありがたく思いました。もし何も質問がなければ、以下のような質問をするつもりでした。
- 「お前ら……」と思った実例はありますか?
- アクセシビリティ方針と試験結果を公開することはどこまで重要なのでしょうか?
- アクセシビリティへの対応を法で義務づけるべきでしょうか?
アクセシビリティ関連イベントの参加者が固定化している?
アクセシビリティ系のイベントが初めての方に挙手していただいたのですが、おおむね三割程度がはじめてということでした。これは私が予想していたよりも多く、このイベントに限って言えば、それほど「固定化」していないのではないかという印象です。
とはいえアクセシビリティ系イベント全般で言えば、やはり固定化している印象はありますね。実は情報セキュリティ業界にも同じ悩みはあって、知らない人にイベントに来て欲しいのに、既にいろいろ知っている人しか来てくれないという話は良く聞きます。
このあたりをどう広げていくかというのが、今後も大きなテーマになるだろうと思います。
アクセシビリティとUX - どうすれば情報が届くのか
元々投稿していただいたテーマは「どうやったら情報が届くのかな」ということでしたが、Webというメディアにとらわれず、もっと広くユーザーの体験全体を考えるという話のように思いましたので、広くUXの話に広げてみました。
余裕があったときは以下のような話をする予定でした。
- 最近、JS前提の設計が多いが、これはどうなのか
- ペルソナをつくりプロトタイプベースで進めていく文化の中に、アクセシビリティが存在していないのではないか
- 第三者のライブラリやASPサービスについて、時間・コスト優先のためブラックボックスを使ってしまっているという自覚があるのか
- 寄せれた話題「target="_blank"」について。もうWebだけではないのかもという話をしているレベルなのに、特定のデバイスでしか通用しない「別窓」とか言っている場合ではない
2015年、アクセシビリティはどうなる?
ずばりこういうテーマが寄せられたわけではなかったのですが、将来の話を聞きたいという話がいくつかあったのと、年末だからということでこのテーマに。
余裕があれば皆様から寄せられた以下のような話題を拾おうかと思っていました。
- 視覚系ブラウザー以外のユーザーエージェントの現状と展望
- css3-speechを前に進めるための方策
- アプリのボイスコントロール
とまあ、ひとまずパネルまわりだけ書いてみましたが、セッションも含め、全体的にそれなりに楽しんでいただけていたのではないかと思います。既に、同じようなものをまたやってほしいというご意見もいただいていますので、今後もいろいろできないか検討してみたいと思います。
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