2011年11月22日(火曜日)
孫正義はiPhoneのためにボーダフォンを買収した
公開: 2011年12月2日13時50分頃
こんな記事が出ていますね……「アホだと思われるのがベストの戦略」孫正義インタビュー(前編) (business.nikkeibp.co.jp)」。
興味深いのはこのあたり。
―― つまり携帯に参入するにあたり、将来の「iPhone」というものの像が見えていたわけですか。
孫:もちろんそうです。そうでないとやみくもに2兆円のばくちは張れないですから。要するに勝負できる、勝てる構えをつくってから、少なくとも頭の中にそういうシナリオがあってからじゃなければ動きません。ただ単に料金を安くしますとか、広告宣伝をうまくやるというのは戦術のレベルでしょう。戦術だけでは短期的な勝負はできても大きなばくちはできないですよね。
時系列としては、ソフトバンクによるボーダフォンの買収が発表されたのが2006年3月、AppleがiPhoneを発表したのが2007年1月、日本での発売が2008年7月、という順番です。ボーダフォン買収はiPhone発表よりも前の出来事ですが、このとき既にiPhoneの将来像が見えていたということですね。まだ発表もされていない、詳細も分かっていないiPhoneのために、2兆円を使ってボーダフォンを買収したというのは素直にすごいと思います。
※ADSLもそうですが、他の人が思い至っていない未来像のようなものを見るのがうまいのでしょうね。
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