2004年9月27日(月曜日)
.NET Framework のバージョンを調べる
例の GDI+ の脆弱性は .NET Framework にも影響します。最新の SP では対応されていますので、.NET Framework 1.0 なら SP3 に、.NET Framework 1.1 なら SP1 にする必要があります。
クライアントマシンは速攻でアップグレードしていますのでまあ問題ないと思うわけですが、ふと、「そういえばサーバにちゃんと SP 入れたっけ」という疑問を抱きました。そもそも .NET Framework のバージョンをどうやって確認できるのか良く分からなかったのですが、「.NET Framework に Service Pack がインストールされているかどうかを確認する方法 (support.microsoft.com)」というドキュメントの存在を教えてもらって解決。いや、解決したと思ったのですが……。
……いったい、誰に予想することができたであろうか。これが長い戦いの始まりであるなどと……。
ドキュメントで示されている確認方法は 3つ。
- XP の場合、管理ツールの [Microsoft .NET Framework 1.1 Configuration] でバージョン情報を見ることができる (ちなみに Windows 2000 の場合は管理ツールも Configuration もありますが、バージョン情報は見られません)。
- MMC で [.NET Framework Configuration] のスナップインを追加してプロパティを確認する。
- 直接 mscorcfg.dll のプロパティを見て確認する。
どの方法を使って調べても、バージョンは 1.1.4322.573 でした。該当ドキュメントの表によれば、これは SP1 の当たっていない .NET Framework 1.1 のバージョンです。
これはマズイ、と思って慌てて SP1 を拾ってきて当てようとしたのですが……。
無視してインストールし、その後再びバージョンを確認するも 1.1.4322.573 のままで変化なし。
……というわけでお手上げなので私の .NET の師匠であるむらまさ先生 (www.fprog.org)に相談してみたのですが、mscorcfg.dll ではなく mscorlib.dll のバージョンを調べると、ちゃんと 1.1.4322.2032 になっていることが判明。考えてみれば Configuration 自体は GDI+ の脆弱性には関係なく、mscorlib.dll が更新されていれば問題ないはずです。
そんなわけで、これで問題なかろうという結論に達しました。
※しかしこの MS のドキュメントの立場はいったい……。というかまあ、単純に間違っていると思うわけですが。
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