水無月ばけらのえび日記

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2003年1月17日(金曜日)

アルファチャンネル

まさか無理だろうと思いながら、半透明のアルファチャンネルを持つ PNG 画像を、あるブラウザで表示させてみたところ……。

正直、感動しました。

※そのブラウザは CSS の解釈もかなりしっかりしていて、position: fixed や :focus 疑似クラスも効きますし、ほとんどのプロパティが私の予想通り (つまり仕様通り) の動作になります。正直なところ、当初は「どうせボロボロで使い物にならないだろう」などと考えていたのですが、とんでもない、良くできています。すばらしいです。

しかし、よく考えてみればそんなのは単に仕様通りなだけで、別に驚くことでもないはずです。むしろ出来ない方がどうかしています。

出来ないブラウザというのは具体的には IE6 なのですが、IE6 は PNG 画像を表示できて透過も扱えるのに、半透明のアルファチャンネルは扱えず、不透明の変な色で表示してしまうのでした。

そうか、半透明処理は難しいからしようがないのかなあ……などと思って許してやりたいところですが、そうは行きません。なぜなら、謎の filter: alpha(); などというプロパティで半透明の指定をすると、文字だろうが何だろうが半透明処理できるのです。PNG は処理できる、半透明も処理できるのに、どうして半透明の PNG はダメなのでしょうか……。

まったく謎としか言いようがありませんが、近い将来に対応してくれることを祈ります。

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ニコチン中毒患者が病気になっても知ったこっちゃない発言に残念な思い

最近出た「美味しんぼ」83巻 (www.amazon.co.jp)の 128 ページに、山岡さんのこんな台詞が。

ニコチンの中毒患者がガンにかかろうと心臓病にかかろうと俺の知った事じゃないが、

ほかの人間に悪影響を与える無神経な煙草吸いは許せない。

以上、美味しんぼ 83 第3話「不注意な喫煙家」 より

このご発言には残念な思いをいたしました。

私は、喫煙者に病気になったりされては大変だと思っています。私が払った税金の中から医療費がむしり取られるからです。

たばこが原因で発生する医療費は、およそ 1兆3000億円程度と見られているようです。受動喫煙者の医療費、たばこを原因とする火災、たばこを片づけるための清掃費、喫煙習慣によって失われた労働時間などを総合すると、その損失は 5兆4500億円程度と言われています。中には 7兆円を超えるという試算もあります。

対して、たばこの税収はせいぜい 2兆4000億円なので、全然足りません。喫煙者のために、そうでない人の支払った税金がどんどん使われているという状況です。喫煙者がいなくなれば、私の税金をもっと他の、私の役に立つことに使うことができるようになるはずです。

※実は自動車についても同じ事が言えるのですが、喫煙に比べるとあまり問題にされていないようなのが残念です。いちおう、日本歩行者連盟 (www.ne.jp)あたりがにそのようなりソースが集められています。

しかし個人的には、税金よりもクリーニング代のほうが切実です。私はどうも臭いに弱い体質のようで、いろいろな臭いに苦しめられますが、特にたばこのヤニの臭いは本当に全くダメです。ヤニの臭いがしているというだけで、頭痛と吐き気がしてきてしまいます。

たばこの煙が充満しているような場所にはそもそも近づきませんが、うっかり近づいてしまった場合は悲惨です。まず手が臭くなっているので手を石鹸で洗います。帰ったら着ていた物を全て脱ぎ、ここでようやく気分が回復します。そして、ここで脱いだ物はクリーニングに出されることになります。たとえ、クリーニングから戻ってきたのが今日のことだったとしてもです。喫煙者がいなければ、このクリーニング代がまるまる浮くので助かります。

※昔はホントにことごとくクリーニングでしたが、最近は、軽微な場合はファブリーズで誤魔化すという技を身につけました。

実はまだあります。一部では知られていると思いますが、私はほとんどタクシーに乗りません。というのも、タクシーに乗るとすぐに気分が悪くなるからです。おそらく車内で喫煙する人がいるのでしょう。タクシーには極めて高い確率でヤニの臭いが染みついていて、30分もいるともうダメなのです。

同様のことが観光バスにも言えます。汚い話ですが、小学校の遠足でバスに乗ると、私はほぼ確実に吐いていました。ちなみに当時はそれを乗り物酔いだと思っていたので、酔い止めの薬を飲んで挑んだりしたものですが、ことごとく敗北。それでいて路線バスには酔わないのが不思議だったりした物です。からくりが分かれば簡単で、路線バスの車内ではたばこを吸う人がいないというだけの話だったのですが、当時はたばこが原因だとは分からなかったので、本当に悩んでいました。

そしてもちろん、煙そのものもダメなので難儀します。特に厳しいのはバスを待っているときで、近くで煙草を吸い始められたりすると、せっかく並んでいた列から離れて風上に移動しなければなりません。これが悔しいことこの上ありませんが、だからといってうっかり我慢してしまうと、服や髪に染みついたヤニの臭いで一日中体調不良に悩まされた上にクリーニング代が発生します。だったらバスの中で 30分くらい立っていたほうがずっとマシです。

このように「逃げる」という選択肢がある場合にはまだ救いがありますが、諸事情により逃げられない場合はどうしようもありません。頭痛や吐き気と戦いながら一日過ごし、服はクリーニングということになります。

そんなわけで、私にとっては喫煙者そのものがバリアですし、喫煙者が存在する場所もバリアになっているわけです。よく「密閉された場所で吸って、煙を外に出さなければ良い」などと言われますが、私の場合は喫煙者の身体に染みついた臭いでアウトなので、ほとんどどうしようもありません。実際、体中からヤニの臭いをさせている人は良くいますが、すぐに逃げないとやはり気分が悪くなってしまいます。

いやはや、困った物です。

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