Windows 版の Microsoft Internet Explorer 4.0x や Microsoft Internet Explorer 5 ではスタイルシートを無効にすることが出来ない、と長らく思われていました。
しかし、実はちょっとした工夫でスタイルシートを無効に出来るのです。
※注意:以下の方法はいずれもレジストリ操作を伴います。失敗すると Windows が起動しなくなる虞もありますので、必ずレジストリのバックアップをとってから行うようにしてください。失敗した場合の責任は持てませんので、そのおつもりで。
スタイルシートを有効にするか否かは、レジストリの設定によって変更することが出来ます。HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main を開いて、Use StyleSheets の値に yes を設定すればスタイルシートを使用、no を指定すればスタイルシートを無視、ということになります。
ちなみに、このキーはびいさんが発見したものです。びいさん、ども。
けれども、いちいちレジストリをいじるのは面倒ですので、どうせなら設定項目を作ってしまいましょう。
IE4/IE5 のインターネットオプション - 詳細設定 の項目は、簡単なレジストリ操作でカスタマイズできるようになっています。そこで、この中に「スタイルシートを使用する」という項目をつくってしまいましょう。手順は以下の通りです。
次のような内容のテキストファイルを用意します。コピー & ペーストで貼り付けると良いでしょう。
REGEDIT4 [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\AdvancedOptions\BROWSE\Bakera] "RegPath"="SOFTWARE\\Microsoft\\Internet Explorer\\Main" "Text"="スタイルシートを使用する" "Type"="checkbox" "CheckedValue"="yes" "UncheckedValue"="no" "ValueName"="Use StyleSheets" "DefaultValue"="yes"
ファイル名は何でも構いませんが、拡張子は reg としてください。とりあえず css.reg という名前にします。
css.reg ファイルを右クリックして、「結合」を選択します。
「css.reg の内容がレジストリに書き込まれました」などというメッセージが出たら作業は完了です。いちおう、レジストリの内容を保存するため、Windows を再起動してください。
ここで [インターネットオプション]のダイアログを出し、[詳細設定] タブをクリックすれば、[ブラウズ] の項目の中に [スタイルシートを使用する] というチェックボックスが追加されているはずです。
あとはこれを使って好きなときにスタイルシートの有効/無効を切り替えられます。
上記の作業が Microsoft 非公認であるのは当然ですが、Microsoft的には IE4/IE5 でスタイルシートをオフにすると言うことを認めていませんし、想定してさえいません。たとえば、スタイルシートオフの状態でエクスプローラを起動してフォルダの Web 表示などを行うと、もの凄いことになります。
本来は IE4 や IE5 はスタイルシートをオフに出来ないという仕様なのであって、それを強引に改造して ON/OFF できるようにする、と言うような作業は Microsoft の望むところではありません。これはあくまで強引な裏技だということを承知した上で使ってください。