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マイクロアド社のオプトアウト施策

2012年3月16日(金曜日)

マイクロアド社のオプトアウト施策

公開: 2012年3月16日23時55分頃

はてなブックマークボタンのトラッキング停止を受けてか、マイクロアド社が施策を打ち出してきています。

※ユーザーがアクションを起こすための動線をどうするかという話のはずで、「導線」は誤変換ではないかとも思いますが、マイクロアドの用語としては「導線」で統一されているようです。

前者が今回の話の直接的な対策ですね。

今後マイクロアドでは、ブログパーツや外部ボタン等、マイクロアドと直接提携関係にあるパートナー以外の第三者にあたる媒体・配信面に付与される可能性のあるものについて、それらの表示領域にマイクロアドからの行動履歴情報の蓄積を無効化するオプトアウトページへの導線設置を義務化いたします。

以上、提携パートナー企業へのユーザー告知義務強化について より

「ブログパーツや外部ボタン等、マイクロアドと直接提携関係にあるパートナー以外の第三者にあたる媒体・配信面に付与される可能性のあるもの」というのが、はてなブックマークボタンにあたります。「それらの表示領域にマイクロアドからの行動履歴情報の蓄積を無効化するオプトアウトページへの導線設置を義務化」、ということをすると。

上記の記述を見る限りでは、何らかの動線があれば良い、たとえば単に「オプトアウト」というボタンを置くのでも良いように読めます。しかし、それではユーザーに理解されないのではないか、という問題があります。意味の分からないボタンを意味の分からないままに押せというのは無茶な話でしょうから、少なくとも「オプトアウト」とは何なのか、何をオプトアウトするのか、といったことが伝わるようになっている必要があるはずです。

そういったことが伝わって初めて、ユーザーは「オプトアウト」を押すべきなのか、無視しても良いのかを判断できるようになります。そこまでしなければ、本当の意味でオプトアウトの機会が与えられているとは言いにくいでしょう。

具体的には……うまい具合に、徳丸さんが実装例を提示されています。

まあ、こうなりますよね。ここまでやればまあ伝わるのではないか、という感じはします。

ただ、ボタンの表示位置によっては気づかない可能性があったり (ボタンが画面上に現れなくてもページがロードされた時点で情報収集されている)、プライバシーポリシーに明確に「行動収集していません」と書いてあったらそちらを信じてしまう可能性があったりと、問題はいくつかありそうです。

関連する話題: セキュリティ / プライバシー / はてな

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