水無月ばけらのえび日記

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都内「危険エリア」の線量はどの程度なのか?

2011年4月16日(土曜日)

都内「危険エリア」の線量はどの程度なのか?

公開: 2011年4月17日19時25分頃

こんな記事が……「核の米権威が警告!福島より高濃度…都内にある“危険エリア” (www.zakzak.co.jp)」。見出しは凄いですね。

各地で放射性物質は検出されたが、いずれも許容範囲。ダラス教授は「東京は基本的に安全だ」というが、気になる発言も。「西新宿・都庁前(新宿区)と豊洲(江東区)で、やや高い数値が出た。特に、豊洲では(第1原発から60数キロの位置にある)福島県郡山市の数値よりも高かった」というのだ

見出しで「危険エリア」とぶち上げ、「福島県郡山市の数値よりも高かった」と煽り、そして最後まで読んでも具体的な数字が全く出てこないという産経zakzakクオリティ。政府はネットの流言飛語に警戒するより先に、この手のメディアに対して「報道時にはできるだけ具体的な数字を出せ」と警告する方が良いのではないかとも思いますが。

文科省の「福島第1及び第2原子力発電所周辺のモニタリングカーを用いた固定測定点における空間線量率の測定結果 (www.mext.go.jp)」をざっと眺めた感じでは、福島県郡山市は0.8μSv/h~1.0μSv/h程度の線量のようですね。1年間浴び続けると7~8mSv程度になるので、少し高めではあると思います。

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