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ゲーム機の数割がボットに感染している話、補足

2010年8月7日(土曜日)

ゲーム機の数割がボットに感染している話、補足

公開: 2010年8月8日10時50分頃

10代のネット利用を追う 子どものDSユーザー、マジコン率が7割!? 野良APでネット接続、WEP破りまで (internet.watch.impress.co.jp)」という記事が出ていましたが、よほど問い合わせがあったのか、補足説明が追記されていますね。補足というより訂正と言った方が良さそうな内容のように思えますが……。

まずは「パソコン以上にゲーム機が危険。ゲーム機の数割がボットに感染している」という話について。

【追記 2010/08/06 22:40】

田島氏は2009年9~12月、小学校7校と中学校5校において、協力が得られた児童・生徒71名の携帯ゲーム機(ニンテンドーDS/DS Lite/DSi/DSi LL、PSP)計114台を調査。その結果、マジコンを使用またはカスタムファームウェア化したゲーム機の39%で、ウイルス(スパイウェア)の混在が確認されたという。

ウイルスとしては、悪意のあるプログラムに限らず、常駐型プログラム以外であっても、フック系関数(自作アプリが動作する環境のこと)が混在している非正規アプリはすべてカウントした。

自作アプリが動作する環境になっているだけで「ボットに感染」とカウントするのは斬新ですね。「将来ボット感染の可能性あり」ということでカウントしたのかもしれませんが、それをカウントするのであれば、PCはほぼ100%ボットに感染しているという結果になるはずです。

※なんというか、トラッキングCookieをウィルスとしてカウントするアンチウィルスソフトみたいですね。

それから、「ニンテンドーDSを持つ子どもの7割がマジコンを持っている」という話について。

【追記 2010/08/06 22:40】

マジコンの所持率については、地域・学校によって大きなばらつきがあるため、この7割という数字が、広くどこででも当てはまるわけではない点に注意が必要だ。マジコンの存在自体あまり知られていない地域もあれば、田島氏の報告にあるように、高い比率を示す地域もある。野良APについても同様だが、こうしたことに詳しい子どもが数人いると、その地域の子どもたちの間で口コミによって一気に“普及”してしまう模様だ。

田島氏が紹介した7割という数字は、同氏が2008年9月~2009年6月、小学校3校の児童約190名に対して、「マジコンを持っている人? PSPでカスタムファームウェアしている人?」と質問し、挙手で回答してもらった結果。そのため、厳密にはニンテンドーDSにおけるマジコン使用のほか、PSPにおけるカスタムファームウェア化も含まれる。

なお、田島氏によれば、マジコン以上に、中・高校生におけるPSPのカスタムファームウェア化の方が比率は高いとしている。2009年10月と2010年3月、中学校2校の生徒計203名に対して同様に挙手で回答してもらった結果、計168名がカスタムファームウェア化をしていたという。

挙手回答の結果だそうで。本当にマジコンが使われているのかどうかを調べたわけではないうえに、PSPのカスタムファームウェアも込みの数字ということですね。そもそも、小学生で「カスタムファームウェア」というものを正しく理解できているのでしょうか……?

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