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楽天Webディレクション&デザイン2009: 「楽天トラベル」つぶやきながら見えてきたTwitter活用3つのポイント

2009年11月28日(土曜日)

楽天Webディレクション&デザイン2009: 「楽天トラベル」つぶやきながら見えてきたTwitter活用3つのポイント

公開: 2009年12月8日13時50分頃

トークセッションの後は会場AとBに分かれて、それぞれで異なる話が聞けるという形になっていました。つまり、二者択一でどちらかを選ぶ必要があります。

私が選んだのは、「『楽天トラベル』つぶやきながら見えてきたTwitter活用3つのポイント」。楽天トラベルの林さんのお話です。プログラムを見ると30分の話のように見えますが、実は30分で2話入っているので、実質15分。ほとんどライトニングトークですね。

楽天トラベル公式twitterアカウント
  • 楽天トラベル公式twitterアカウントは @RakutenTravel (twitter.com)
  • 「つぶやき娯レンジャー」と称して5人で担当。林さんはアカ。
  • 2009年8月3日に、公式twitterアカウント開設の提案を行った。
  • 目標は、「多くの人に楽天トラベルを好きになってほしい」ということ。売上げ目標は持っていない。
つぶやきの特徴
  • 時間と共に注目度が低下する。
  • ただし、RT されると注目度が復活、長持ちする。RTされやすいつぶやきが重要。

※RT = retweet、他人のつぶやきを転載すること。頭に RT: と書いて retweet であることを明示するのがならわし。

方針
  • 1. reply、フォロー返しもする。「旅行に行く予定が無くても、フォローしていて楽しいアカウント」を目指す。
  • 2. つぶやきたくなる企画を考える。頭文字俳句のようなネタなど。ただし、企画自体を知ってもらうのが難しい。他のメディアと組み合わせる試みが必要かもしれない。
  • 3. 中の人の個性を出す。フレンドリーな対話を通じて信頼につなげて行く。「オフィスにバナナトラップを仕掛けてみました」「ちょ、楽天トラベル何やってるの」というようなやりとりも。
twitterのメディア特性を理解する
  • 流れていく / 堅苦しくない / つぶやく瞬間が大事
  • twitter自体がこれから成長していくメディア。リスクを恐れず試行錯誤して行く
Q&A
  • Q. つぶやきにどのくらいの時間を割いている? →業務の合間でつぶやいたりしている。業務に支障を来さない範囲で。twitterの特性上、短時間に大量につぶやくのはNGなので、時間をまとめて、というのはしていない。
  • 予約への貢献は? → 正直難しい。たまに、すぐに予約につながる反応があることもある。タイムセールのようなものには効果がありそうだが、未知数。

メモだけだと分かりにくいですね……。実際は写真やグラフなども交えてのプレゼンテーションだったのですが。

replyやフォロー返しもしている、というのがポイントでしょうか。企業の公式アカウントでのフォロー返しには賛否両論ありそうですが、目標が明確にされているので、迷わずにこの方針で行けているのでしょう。

後で出てくるのですが、楽天トラベルでは就業時間のうち10%を好きな研究に宛てることができるそうで、twitterの活用はその中から出てきたものだそうです。そういう経緯だからこそ、具体的な売上げ目標がなく、自由にできているのかもしれません。

つづきます: 楽天グループ、RIA表現への取り組み

関連する話題: Web / RWDD2009

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