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りゅうさんシリーズ

2001年9月14日(金曜日)

りゅうさんシリーズ

りゅうさん (www.t3.rim.or.jp)の、

それはともかく、イスラム原理主義の方々が歓声を上げていた映像が一番印象的だった。宗教というのは人の不幸の上に成り立つものなのですか?

以上、http://www.t3.rim.or.jp/~rryu/nisenise-fuhito/200109.html#2001-09-12 より

という疑問(?)に答えて「パレスチナからの緊急署名 (www1.jca.apc.org)」。「事前に分かっていたのにあえて止めなかった」などという説もありましたが……まあそこまでは行かないにしても、現在のブッシュ大統領やら小泉総理やらの言動には、ある一定の方向を真っ直ぐに指した意図を感じたりします。

その意図の向く先ってのは新たなテロを生むものなわけで、テロを生まない、悲劇を繰り返さない方向に進む、あるいはその道を模索しようと努力することが重要なのだと思う……ってのが私の考えなのですが、紀藤弁護士の「憎悪は更なるテロを生みます」という言葉を引用しているところから普通は分かるので書く必要もないでしょう。「参加して欲しくない」というのも「国家として絶対に参加すべきではない」という主張であって、私はそもそも「軍事協力による国際貢献」は「貢献」などではないと言っているのですけれど、そういったことをぜんぜん理解できずに批判してしまうというパターンは、まあありがちです。yuuさんやふぃん様にも述べられ済みというか何度も経験済みというか。

やめてくれよおっさん。特殊な人達を除いて、戦争が好きな人なんていないんだから。

以上、http://www.t3.rim.or.jp/~rryu/nisenise-fuhito/200109.html#2001-09-13 より

そうでもないでしょう。その「おっさん」もそうでしょうが、世界に類を見ない日本の憲法を改正して、日本を「普通の国」にしたいと考えている人々は昔からたくさんいます(憲法改正といっても、新日本国憲法草案 (homepage3.nifty.com)なんてのもありますが)。

ここで言う「普通の国」とは、武装した、戦争が出来る国のことです。日本は核武装すべきだ、と主張している人もたくさんいます(ちなみに大学という母集団は比較的左傾化している傾向が強いものですが、そんな集団の中にもそのような主張をする者がたくさんいます)。「特殊」と呼ぶにはあまりにも多く、かつ強力です。

※で、何故かそういう人々は「南京での虐殺はなかった」というトンデモ説を支持していることが多かったり。石原慎太郎がまさにそうですね。

さらに言えば、アメリカの目指す方向も一致しています。アメリカを甘く見てはいけません。あれは日本をそういう方向へ連れて行くだけの力を持った強力な国です。日本はいつもアメリカを恐れて行動してきました。沖縄はアメリカにささげられた生贄です。それに「9条」が何処まで抵抗できるものか……。これをきっかけに、日本は軍事力で「国際貢献」(鍵括弧つきの「国際貢献」です!)する国になってしまうかもしれない。だから「不安」なのです。

紀藤弁護士は「クリントン政権崩壊に前後して、世界中に国粋主義的傾向が蔓延しつつあることに憂慮を覚えます」と言っていますが、そのとおりのことを私も感じています。

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