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2018年2月9日(金曜日)

キャンセルをキャンセルした券売機のユーザーインターフェイス

公開: 2018年3月11日21時30分頃

弁護士ドットコム株式会社では「部活動」と称してさまざまな活動が行われています。中には会社公認のものもあれば、そうでないものもあります。非公認の活動の中のひとつに "nakamoto" と称するものがあり、その活動の一環として、「蒙古タンメン中本」高田馬場店を訪れたときのことです。

まず券売機で食券を購入し、そのあと行列に並ぶというシステムになっているのですが、その券売機が大変興味深いことになっていました。

写真: 蒙古タンメン中本高田馬場店の券売機。注意書きが貼られており、その横には「決定ボタン」というテープが2枚貼られている。また、あるボタンの上には「キャンセル」と書かれたテープが交差させて貼られてある。

「ご注文がお決まりになりましたら『決定』右下のボタンを押してください」という注意書きに加えて、「決定ボタン」「決定ボタン」とテープが2枚も貼られています。食券を購入する際には、メニューを選択した後に下部の「決定」ボタンを押す必要があるのですが、このボタンがお金を入れる場所から離れているため、なかなか見つけられない人が多かったのでしょう。

さらに興味深いのは、黒いボタンの上に「キャンセル」と書かれたテープを交差させて貼っていることです。これは書かれている通りキャンセルボタンと思われますが、コイン投入口のすぐ右という非常にいい場所に配置されているため、決定ボタンよりも先にこちらを見つけて押す人が多かったのでしょう。

面白いと思うのは、キャンセルボタンの近くに説明を書くのではなく、ボタンの上にテープを貼って封印し、一見押せない状態にしていること。「キャンセルボタンが押せない状態で困らないのだろうか?」という疑問も浮かびますが、お金を入れたあとにキャンセルするというシチュエーションはめったにないのでしょうか。実際に利用者の行動を見たうえで、キャンセルボタンは必要ないという割り切った判断をしたものと思います。

言わば「キャンセルのキャンセル」なのですが、Webのフォームからリセットボタンが消えていった歴史を彷彿とさせますね。

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