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2006年12月1日(金曜日)

幻の時間延長

JIS X 8341-3 の 5.3. には、以下のような規定があります。

c) 入力に時間制限を設けないことが望ましい。制限時間があるときは事前に知らせなければならない。

d) 制限時間があるときは、利用者によって時間制限を延長又は解除できることが望ましい。これができないときは、代替手段を用意しなければならない。

ちなみに元ネタとなっているのは、Section508 Standards 1194.22 Web-based intranet and internet information and applications. (www.section508.gov) の (p) にあるこの条文です。

When a timed response is required, the user shall be alerted and given sufficient time to indicate more time is required.

人によっては素早い入力ができない場合があり、フォームを埋めるのに何十分もかかるかもしれません。セッションタイムアウトの時間が短く設定されていると、なんらかの理由で入力に時間がかかる人は、どう頑張っても入力ができないという事になってしまいます。ですので、タイムアウト時間を設けない、あるいは延長できるようにするという対応が求められるわけです。

これは十分に根拠のある話だと思いますし、JIS X 8341-3 では、例として「ログアウトまでの時間延長」というボタンを設けるような例も記載されていて、かなり分かりやすく説明されています (JIS X 8341-3 はかなり難解ですが、ここは分かりやすい部類だと思います)。

……しかし、ログアウト時間延長ボタンを持っているアプリケーションって見たことないのですよね……。

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