用語「プリフェッチャ」について
プリフェッチャ
prefetcher とつづりますが、pre が「あらかじめ」、fetcher が「取って来るもの」という意味で、データを先読みするソフトウェアのことです。
Web ページを閲覧しているユーザは、まずページのデータをダウンロードし、それをブラウザで表示して読むことになります。ページを読み終わったユーザは、次に見たいページに遷移するわけですが、このときまた改めてデータをダウンロード、表示、という手はずになります。
しかし、実はユーザがページを「読んでいる」間はブラウザは何の仕事もしていないわけです。その間に次に読む予定のページのデータをダウンロードしておけば、次のページを表示するための待ち時間が短縮できます。
この発想で作られたソフトウェアがプリフェッチャです。プリフェッチャは、ユーザがページを読んでいる隙にリンク先のリソースをダウンロードしてキャッシュにためておいてくれます。これによって待機時間をなくし、ダウンロードのための待ち時間が短縮できるわけです。
……と、こんな感じで効率の良いブラウジングができるわけなのですが、近年では高速回線も普及してきており、そもそもダウンロード時間が苦にならない環境が増えています。そのような環境ではプリフェッチャのありがたみはあまり無いかもしれません。
また、プリフェッチャは基本的に自動で先読みを行いますので、先読みしたデータが必ずしもユーザに読まれるとは限りません。サーバ側からしてみると、無駄なデータ転送が生じてしまう可能性もあります。逐一ユーザの命令で動くわけではないので、プリフェッチャはロボットに分類されます。
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