用語「コンピュータRPG」について
コンピュータRPG
話題 : ゲーム
"RPG" という語は "Role Playing Game" の略であり、すなわち「役割を演じるゲーム」です。役割を演じるゲーム、というと「ごっこ遊び」を連想する方も多いかと思いますが、それは正しい連想で、RPG というのはそういうものです。ただし、幼い子どもたちの「○○ごっこ」などには綿密なルールがありませんし、ルールが明文化されている事もありません。ルールの解釈はプレイヤー (?) それぞれであり、高度な戦略などが存在する余地もありません。
これを、明確なルールを決めて行うのが RPG です。たとえば、プレイヤーは一人が○○マン、他の何人かが怪人の役を演じるだとか、○○マンの攻撃には何があってそれぞれどのような効果があるだとか、そういったことを綿密に決めていきます。ランダム性があった方が面白いと言うことで、攻撃の効果はさいころやカードを使って判定することになるかも知れません。そしておそらく、一人は審判役が必要でしょう。
RPG というのは、このような綿密なルールに従ったごっこ遊びに他なりません。プレイヤーは非現実世界の特定のキャラクターに成り代わって、会話したり、行動を決めたりして遊びます。たいてい「ゲームマスター」と呼ばれる審判役兼進行係が一人存在して、プレイヤーとゲームマスターとでいろいろとやりとりしながらゲームを進めていきます。
……というわけなのですが、どうも一般的には「RPG」と言うと「ドラゴンクエスト」だの「ファイナルファンタジー」だのを指す事が多いようです。ここで言う「RPG」は、そもそもは「Dungeons & Dragons などのファンタジー RPG のシステムをコンピュータゲームで遊べるようにしたもの」、という程度の意味だったのでしょうが、本来の RPG よりもこちらの方が栄えたために、RPG というとこちらを指すことが多くなっています。
※あまりロールプレイしているようには思えないのですが、あらゆるゲームはロールプレイングであるという説も無くはないですね。たとえばシューティングゲームでは、プレイヤーは戦闘機のパイロットを演じているわけです。その意味では、まあそんな世界もありかなという気はします。「頭脳戦艦ガル」というゲームのジャンルが「スクロール RPG」であるのも納得できますし。
しかし私の中では RPG というと本来の意味の方を連想してしまうので、「ドラゴンクエスト」などのゲームは「コンピュータRPG」と呼んで区別しています。
また、本来の RPG はテーブルを囲んでプレイするスタイルであることが多いので、そちらを特に「テーブルトークRPG」あるいは略して「TRPG」と呼んで区別する向きもあります。
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