入力欄が泣き別れ
2003年7月9日(水曜日)
入力欄が泣き別れ
「使いやすさ日記『168. ブロードバンドのエリア・チェック』 (usability.novas.co.jp)」。電話番号の入力フォームが三つに分かれていて使いにくい、という話がありますが、同感です。ペーストできませんし、IME に覚えさせておいても一発入力できません。
実はもう一つ、HTML として致命的に問題になる点があります。それは、後の入力欄にラベルがつけられないこと。全てのフォームコントロールにユニークなラベルをつける必要がありますが、三つまとめて「電話番号」というラベルは付けられても、入力欄一つ一つにラベルを付けることができないのですよね。
※一応、それぞれ「市外局番」「市内局番」「お客様番号」という呼称があるので、つけようと思えばつかないことはないのですが。
では分けることにメリットはないのかというと、そうでもありません。使いやすさ日記にはこう書かれています。
ひとつだけメリットがあるとすれば、「ここは電話番号いれるところ!」ってのが見えとしてアピールしやすいというのはありますね。
ひとつだけと言われていますが、そんなことはないでしょう。入力欄が一つだけだと、電話番号入力の際の書式に迷う可能性があります。"000-0000-0000" とハイフンで区切れば良いのか、000 (0000) 0000 と括弧でくくるのか、それとも 00000000000 と全部つなげれば良いのか……。入力欄が分かれていれば、ここで迷うことがありません。逆に、入力欄を一つにする場合は、どこかに入力例を書いておく必要があるでしょう。
あともう一つ、市外局番や市内局番が分かれていると、システムのデータ処理に都合が良い場合があります。一つにしようと画策してみても、サーバ側システムの要請で「入力欄を分ける必要がある」と言われてしまうことがあったりしますね。
とは言うものの、個人的にはやっぱり入力欄は一つの方が好きだったりします。
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