違う質問なのに「同様の調査」
2011年12月12日(月曜日)
違う質問なのに「同様の調査」
公開: 2011年12月23日20時30分頃
なんだこりゃ……「衆議院の選挙改革、小選挙区制への不支持が半数に迫る 75%が「1票の格差是正」より「抜本改革」を優先 (business.nikkeibp.co.jp)」。
面白ことに、日本経済新聞が11月下旬に結果発表した同様の調査と正反対の結果となりました。日経新聞の調査では「まずは『1票の格差」是正を急ぐべきだ」が62.9%、「時間を要しても抜本改革を実現すべきだ」が37.1%となっています。
いやいやいやいや。日経新聞の選択肢はこうだったようで、
- まずは『1票の格差」是正を急ぐべきだ
- 時間を要しても抜本改革を実現すべきだ
これはまあ、何を訊いているのかはわかります。しかし、日経BPの選択肢はこうです。
- 現行の制度 (小選挙区比例代表制) の下で、「1票の格差」だけを是正すればいい
- 「『1票の格差』を是正するだけでなく、選挙制度も抜本改革すべき
これ「同様の調査」なんかではないですよね。日経は「AとBのどちらを優先すべきか」と質問しているのに対して、日経BPの方は「Aだけをすべきか、AとBの両方をすべきか」と質問しています。
そもそも、この訊き方で前者を選ぶ人は少ないと思うので、それでも前者を選んだ人が相当するいるというところを重視すべきなのではないかと思います。
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