6割がクビになるミスマッチ制度
2011年10月16日(日曜日)
6割がクビになるミスマッチ制度
公開: 2011年10月18日1時5分頃
サイバーエージェントが退職金制度と同時に「ミスマッチ制度」なるものを始めたという話が……「退職金とミスマッチ制度 (ameblo.jp)」。
やはり興味深いと思うのがミスマッチ制度。5%というのは少ないように思えるかもしれませんが、20代で入社して60代で定年と考えると、およそ40年。レッドカードを受けずに40年間働くとなると、なかなか難しいのではないでしょうか。
40年間生き延びられる可能性はどのくらいか、以下のような単純な条件で計算してみました。
- ミスマッチ判定が行われる頻度は年に一回とする
- ミスマッチ判定は無作為に行われ、誰でも等しく5%の確率でミスマッチ判定されるものとする
- レッドカードを受け取ったら退職するものとする (実際には異動という選択肢もあるようだが、ここでは考慮しない)
全体の中の5%というルールなので、人数の増減は確率に影響しません。脱落者が何人出ても、新人がどれだけ入社しても、ミスマッチ判定される確率は5%のままです。
レッドカードはミスマッチ2回で発生します。判定を40回行って、ミスマッチ判定が0~1回ならセーフです。0回、1回の場合をそれぞれ計算してみると、こんな感じです。
- ミスマッチ0回の確率 : (0.05^0)×(0.95^40)×1 = 0.128512157
- ミスマッチ1回の確率 : (0.05^1)×(0.95^39)×40 = 0.270551909
合わせるとほぼ40%ですね。逆に言うと、定年までに6割がクビになる計算です。
とはいえ、これはミスマッチ判定を無作為に5%に適用した場合の話です。実際には判定は恣意的に行われるでしょうし、経験や人脈を持ったベテランに有利に働く可能性が高いでしょうから、この数字がそのまま適用できるわけではないと思います。
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